SPXL(Direxion デイリーS&P500 ブル3倍ETF)は長期リターン1000%超のETF!?

銘柄分析

基本情報

ティッカー:SPXL

ベンチマーク:S&P500の1日のベンチ―マークリターンの3倍に連動

設定日:2008年11月5日

経費率:1.02%

運用資産:$8.96億(428/2281位)

配当利回り:1.28%(2019/08/30時点)

長期的にはS&P500の3倍の動きとは限らない

あくまでS&P500の1日のリターンを再現するETFです。

経費率1.02%はレバレッジ系だとやむを得ないでしょうが、バイ・アンド・ホールドに向いていないのは明らかですね。

年6~7%の経済成長を考慮すると、一応プラスだけども……。

長期投資に向いていないのは間違いないですね。

Direxionのサイトに「1日より長い期間に渡ってインデックスを追従(日を跨いだリターン)を期待するべきではない」

との記載があります。

レバレッジリスクを理解し、短期トレードをする人には強力なツールであることも強調されています。

デリバティブ取引を活用、毎日リバランス

三倍のリターンを出す為にデリバティブ取引を使っています。

S&P500に3倍のレバレッジかけて取引したいけど、SPXLなら……!というわけではないのです……。

あくまで1日のリターンを3倍を目安にしているため、毎日リバランスされています。

そのため経費率が高いのですね……。

高い経費率は長期保有するほどマイナスになっていきます。

マイナスの複利効果ですね、経費率はそれほど大切なのですが、デリバティブ取引と毎日リバランスはあまりにも経費率をあげます。

長期チャート(SPYとの比較)

えぇ……(困惑)

SPYが10年以上かけて230%に持っていっていく傍らでSPXLが1500%になっています。

リーマンショック直前からなので10年間の強気相場の恩恵をモロに受けてますね。

強気相場だとリターンが凄いことになるのでしょう。

世界同時株安の2018年末に54ドル→33ドルと約40%の下落を記録したりしています。

逆に言えば底が分かればそのタイミングで買い、値戻しで売るという短期トレードの利ざや幅を増やせる為強力なツールと言えます。

これを見ると積立投資もしくはバイ・アンド・ホールドしたくなると思いますが、好景気でここまで伸びるなら、逆に不景気だと……と不安に思います。

SPXLの不景気時の動きを見てみたいですね。

SPXL上位10銘柄とセクター割合

Microsoft4.23
Apple3.54
Amazon.com3.21
Facebook – Cl A1.9
Berkshire Hathway – Cl B1.69
Johnson & Johnson1.51
JPMorgan Chase1.48
Alphabet Inc – Cl C1.36
Alphabet Inc – Cl A1.33
Exxon1.33

ほぼS&P500と同じですね、時価総額順にウェイトを占めています。

そりゃそうかって感じです。

一応セクターごとのウェイトも確認します。

情報技術21.49
ヘルスケア14.2
金融13.07
一般消費財10.19
コミュニケーションサービス10.19
資本財9.38
生活必需品7.27
エネルギー5.05
公益3.31
不動産3.05
素材2.8

SPYと比べると微妙に違ってますが、おそらく情報の新しい古いの差なのかもしれません。

なんにせほほぼ同じであることは当然といえます。

配当推移

配当についてはそもそも配当狙いのETFではないし、配当自体出したり出さなかったりなのですが、一応データを出しておきます。

配当を出したり出さなかったりなので、全く参考になりません。

また、配当利回りも実際に配当をその年出してない場合もありますので、配当は無いものと考えたほうが良いでしょう。

VIX指数が使える?

ほぼこの項目の為にこの記事を設けたと言っても過言ではないです。

VIX指数については以下の記事にて。

VIX指数はS&Pのオプション取引の値動きから算出する投資家心理で、数値が高いほどボラティリティが高い(混乱している)状態と言われています。

そしてVIX指数が高いときは総じて市場が急落しているため底値かどうか確認する事ができるという点において使えると記事にしました。

SPXLなら3倍下がる中で底値買いを狙えば、戻った時に大きく買い戻せるんじゃないか……?

と思いました、早速チャートで比較してみよう!!!

青:SPXL オレンジ:VIX指数 緑:VIX指数20のライン

むむ、いい感じ……?

2015のチャイナ・ショックなどはいい感じに利食い出来ますね。

そのときにちょっと値戻しして満足して利食いしてたら2017年の爆伸びが待っているわけですが(笑)

2019年フラッシュ・クラッシュのときに買っていたら+40%というリターンを記録出来たのですね。

このチャートは月単位表示ですので、もう少し拡大してチャートを見てみましょう。

2014末~2016年中期

確かに利食いどれも利食いチャンスですね。

この間は2~3ドル上昇(10~15%上昇)をしてます。

さらに先のチャートを見てみましょう。

2014~2016年の停滞から右肩上がりになりましたね、購入タイミングは激減したと言えます。

フラッシュ・クラッシュは凄まじいほどの上がり幅をみせています、もし4ヶ月間待つことが出来たら、資産を40%増やせました。

ただどのタイミングでもやはり10%~15%は利食いが出来ているように思えます。

ただし、これらは後から見れば全て上昇トレンドの中の出来事です。

VIX指数のFX買い戻し狙いの記事と同じく無理に金額をかけることはオススメしません。

また、米国株を逆指値などをしておき、利食いラインを設定することが出来るのはマネックス証券だけですので、SPXLを取引するなら短期トレードメインでマネックス証券で行うことをオススメします。

総論

長期保有には向かないと思うが、一方で短期トレードの利食いには使えるETF

という感想。

一応レバレッジをかけたETFではあるものの、差金取引ではないからロスカットという概念も無いのはFXより安全だとは思います。

過去10年で1500%のリターンは本当に凄いです。

しかし史上最長クラスの長期上昇トレンドの中それは醸造されたと言えます。

例えば2015年の1年間だけ切り取ると

チャイナ・ショックのダメージが大きすぎてSPY自体はプラスなのに、SPXLはマイナスです。

これは”プラスよりマイナスへの変動幅が大きい”と思って差し支えないと思います。

もともと経費率1%超えですし。

もし下落トレンドが数年間続いた時、あなたはホールド出来るだろうか……?

ただし、2009~2019年の間の1500%という驚異的トータルリターンは一つ参考になる数字です。

それは、大暴落した後に拾うと凄まじいリターンを出すということです(ドヤァ)

当たり前の事ですね(笑)

ただ、AMZNのリターンに追随するレベルのリターンをETFが出しているのは眼を見張る点です。

今後あるだろうリセッションの中で下がりまくったSPXLを拾えばもしかして……?

もちろんどうなるかわからないので、全ツッパなんて恐ろしいことは出来ません。

しかし、下落中の局面でやってみてもいいかなと思える位には面白いETFだと思いました。

もしVIX指数を利用した買い戻し幅利食い作戦であれば、おそらくFXの方が勝手が良いです。

注文のしやすさがダンチだし、24時間ですし。

個人的には短期トレードをする時間があまりとれないのと、現状配当金によるアーリーリタイアを目指しているので、積極的に注目するETFではありませんでした。

ただ、上手く噛み合うと爆発的な利益を出しうるETFで面白いと思います。

もし手を出すなら、無理をしない範囲で手を出しましょう!

それではまた次回お会いしましょう!

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