OPECプラス減産1000万バレルの合意目前も原油下落

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※この記事書いてたらトランプ大統領がオブラドール大統領を説得して合意しちゃいました。合意後の原油価格はどうなるでしょうか……(汗)

9日OPECプラス減産合意報道も、原油価格下落

石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」は9日、5月と6月に日量1000万バレルの減産を行うことで合意した。

OPECプラス減産合意、原油安に歯止めかけるには不十分=識者

サウジとロシアが原油を採掘しまくるせいで、ただでさえ需要が下落した原油が供給過剰により原油価格が大暴落していました。

1バレル19ドルという20年ぶりくらいの安値でした。

そんな状況に米国のシェール企業が倒産するニュースが入ってきました。

タダでさえコロナ相場で大変な事になっているのに、原油価格がボロボロとなったこの状況では、採掘コストが1バレル40~50ドルと言われているシェール企業は真っ先に倒産します。

ということで我らがトランプ君がサウジとロシアへ働きかけをし、日量1000万バレルの減産について合意というニュースが4月9日に出ました。

これを受けて、原油先物市場は好感したように見えましたが、10日には下落までしました。

一つ上げが限定的な理由として、記事にもあるとおり原油安に歯止めをかける量ではないという所がポイントになります。

サウジもロシアも増産しているため、増産した現状から1000万バレル減産したところで効果は限定的(記事では実質650万バレル)です。

が、それ以外にもネガティブな材料がニュースで出ていたので紹介します。

インドの石油需要が70%減少

世界3位の石油消費国、インドの石油需要が最大70%減少した。同国の石油精製業界関係者が明らかにした。政府が新型コロナウイルス感染拡大を封じ込めるため全土封鎖に踏み切ったためだ。

インドの石油需要70%急減-世界3位の消費国、全土封鎖で

インド全土で大規模な封じ込め、集会の禁止などが21日間に渡って実施されています。予定通りであれば4月15日に終了しますが、それを前提とした数字がこの70%減少です。

記事によると、日量310万バレルに相当するようで、先述の1000万バレル減産の三割がインドの需要減少で相殺されてしまうようです。

今回のコロナショックは良く100年に一度の金融危機と言われたリーマンショックと比較されますが、全く比較できないことがわかります。

リーマンショックは貸し倒れによる金融危機であり、実態としての経済や人の動きが止まったわけではありません。

一方でコロナショックは実体経済によるあらゆる需要下落なので、市場が全く経験していない未知の状況になっています。

今まで経験していない事なのに、市場は先を予測しようとして動いています。

原油価格は色々織り込んでいるとは思いますが、まずは減産を達成しなければ更に価格下落に歯止めがかからない状況になるでしょう。

OPECプラス、メキシコ合意が残るも減産合意

石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」の閣僚会合は、合計日量1000万バレルの減産を5月1日から6月末まで2カ月間行うことで、メキシコを除く全ての参加国が合意したと発表した。ただ、メキシコの同意が減産実施の前提条件となる。

OPECプラス、メキシコ同意なら1000万バレル減産-7月以降縮小

ここでまさかの伏兵、メキシコ。

お、お前今までの原油価格の流れで一度も名前出てこなかったやんけ!!!なにしれっと伏兵みたいに出てきてるんですか!!!

まぁメキシコはいい条件を引き出そうと多少ゴネているだけだとは思いますが、少なくとも市場は1000万バレル程度の減産では物足りてないと感じているのは間違いありません。

メキシコのロペスオブラドール大統領は10日の記者会見で、石油輸出国機構(OPEC)に主要産油国を加えた「OPECプラス」と同国が大幅な減産で合意したと述べた。トランプ米大統領の仲介で合意への道が開けたという。

メキシコ大統領:OPECプラスと減産合意、トランプ氏の仲介で

この後トランプ大統領がオブラドール大統領とOPECプラスの間で仲介をし、無事合意に達したようです。

ひとまず減産合意第一弾は終了という感じでしょう。

OPECプラスは前日、日量1000万バレルの減産を2カ月行うことでメキシコを除く全ての参加国が合意したと発表。この日始まった20カ国・地域(G20)エネルギー相会合で日量500万バレルの減産合意を引き出したいと考えている。

メキシコ大統領:OPECプラスと減産合意、トランプ氏の仲介で

記事によれば、更に日量500万バレルの減産合意を引き出そうとしているようです。合計1500万バレルの減産となれば、それなりにインパクトを与える数字になると思われます。

明けの月曜日は原油価格上昇……?

改めてチャートを眺めると、再び1バレル28ドルを目指して、更に上に抜けていく可能性が十分にあるかと思われます。

減産合意が破談するかも、というネガティブな状況で原油先物相場は終了しましたのでまず28ドルを目指して上昇する……かもしれません。

ですが、すでに全て織り込み済みで、それでもまだ足りないと市場が判断している可能性も否定できません。

9日の時点ですでに、G20エネルギー相会合で追加500万バレルの減産を目指すというニュースが入っていました。

すなわち、市場はすでに日量1500万バレルの減産をする前提で、それでも「まだ足りない」「事態の解決はロックダウン解除以外にない」と判断すれば、原油価格は当然戻ることは無いでしょう。

 

まあ、読むだけ無駄ですね。

相場の格言の中に「国策には逆らうな」という言葉があります。

本来は国策が良策愚策関わらず、国が行おうとしている事に反せず素直に関連銘柄を評価しろ、というものです。

世界各国はアメリカが減産するなら減産するよと、少なくともこの価格ではどの国の原油採掘企業もやっていけないという事がよく分かる動きです。

原油価格は、採掘コストとは切っても離せない関係ですが、現状の原油価格は世界各国の産油国が「この価格ではやっていけない」という意思は見て取れます。

つまり、市場がどのように評価するかはさておき、産油国は原油価格を上げるために一致団結して行動を始めたと見るべきでしょう。

国策に逆らうなという言葉を拡大解釈し、今回に当てはめるのであれば……原油価格は50ドルに来年までに戻る!!!!

という無責任な予想を立ててこの記事を終わりにしたいと思います。

 

それではまた次回お会いしましょう。

 

※追記

アメリカがメキシコの減産分40万バレルのうち25万バレルも肩代わりして合意したことが判明しました。これマジで原油価格反発するかもしれませんね。

メキシコのロペスオブラドール大統領はこの日、米国が肩代わりする減産規模が日量25万バレルになると明かした。

トランプ氏は米国がメキシコの「不足を補う」とし、25万バレルという規模については「その通りだが、すでに実施済みだ」と説明。ただ、米石油会社にさらに減産を求めるかどうかは明らかにしなかった。

また、この減産は他の産油国の合意次第で、メキシコは後日、米国に補償を行うとも述べた。

米、メキシコの原油減産肩代わりへ トランプ氏らが合意

※関連記事です

3月24日にエネルギーセクターの見通しと題して中身はほとんど原油価格についての記事をアップしました。案外はずれてませんでしたね、産油国の歳入は原油の売却益で支えられているため、協調行動せざるを得ないということです。

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