AT&T第4四半期決算は、契約者数減少で株価下落

ニュース

決算概要―EPSは上昇も、売上減少―

2020年1月29日は、2019年10月-12月(第4四半期)の決算期でした。

通信・メディアの米AT&Tが発表した2019年10-12月(第4四半期)決算は、利益が市場予想を上回った。テレビ契約者数は急減し、メディア事業への支出が増加した一方で、コスト削減が奏功した。バランスシートを改善し、新たな動画配信サービス「HBOマックス」の開始に注力したい同社にとって、明るい兆しとなった。

AT&T、利益が予想上回る-テレビ契約者数は過去最大の流出

Bloombergの記事の結論は①EPS予想以上②コスト削減、バランスシート改善によって明るい兆しとなったという結論になっています。

明るい兆しとは言えませんが、一概に全てが悪いとは言えないかな?という感じです。

AT&Tの第4四半期の決算の内容は以下のとおりでした。

  • 調整後のEPSは0.89ドル(前年同期0.86ドル、予想は0.87ドル)
  • 売上は468億ドル(前年同期480億ドル)
  • フリー・キャッシュ・フローは前年より3億ドル上昇

Reported EPSは、GAAP EPSのことですね(米国会計基準をGAAPと言います)。

調整後のEPSが0.89ドルと昨年から0.03ドル上昇させたのに対して、Reported EPSは00.33ドルと昨年の半分になってしまっています。

会計基準に基づくかそうでないかで大きく異なりますが、EPSについて半減しているという事実は見過ごせないように思えます。

通年で見ても売上は2018年比で減少しています。

フリーCFは上昇させていますが、ここは安定して毎年プラスであればよく、前年比上昇だからといって一概に喜べるものとも言い難いですね。

ディレクTVなどを含むエンターテインメント部門の売上高は前年比6.1%減の112億3000万ドル。第4・四半期は有料契約者数が94万5000人減少。モフェットナサンソンのアナリストは64万1000人減と予想していた。

動画配信サービス競合のネットフリックス(NFLX.O)やアマゾン・ドット・コム(AMZN.O)に対抗するため、AT&Tは5月に「HBOマックス」を開始する計画。

電話契約者は22万9000人の純増。ファクトセットのアナリスト予想14万5000人増を上回った。

総営業売上高は468億2000万ドルで、前年同期の479億9000万ドルから減少。リフィニティブのアナリスト予想は469億6000万ドルだった。

同社帰属の純利益は23億9000万ドル(1株当たり0.33ドル)で、前年同期の48億6000万ドル(同0.66ドル)から減少した。

米AT&T、四半期売上高が予想下回る 衛星放送の契約減続く

ロイター通信の記事が要点をまとめていました。

AT&Tは大きく通信事業とメディア、エンタメ事業に分かれています。

この内、通信事業はインフラと呼べる事業だと考えており、私見ながらこの事業が安定しているのであれば私はAT&Tへの投資は問題ないと思っています。

そのため、電話契約者数を増やしていますので、その点は安心かなと思っています。

HBOマックスについては、2025年までに利用者5000万人を目指しています。

AT&Tは質の高い作品の提供で勝算があるとみる。同社にはタイム・ワーナー買収で獲得した豊富な映画や番組があり、これに電話やブロードバンドサービスなどでの1億7000万人の契約者の多くが引きつけられるだろうとし、25年までに米国内でHBOマックス利用者は5000万人になると予想。世界全体の目標は9000万人となっている。ネットフリックスの契約者は現在1億6000万人。

AT&Tも動画配信、「HBOマックス」月14.99ドルで20年5月開始

HBOマックスは月額15ドルと他の動画配信サービスと比べて高い利用料金を予定しています。

個人的にはNetflixを上回る金額は止めておいたほうが良いと思うのですが……。

いずれにせよ、AT&Tの動画配信サービス「HBOマックス」が次の勝負になるでしょうね。

内容は悪かったため株価を下げました

決算を受けて、株価は38.7ドルから37ドルまで下落しました。

配当利回りは、5.61%となっています。

ここ1年でみると、まだまだ利回りは低めです。

配当利回りが6%を超えるためには、33~34ドル程度まで下落する必要がありますが、今回の決算ではそこまでは落ちないのではないでしょうか。別に外的要因があれば別ですが。

高配当銘柄として有名なAT&Tですが、多額の債務を背負ってゲットしたタイム・ワーナーをうまく活用できるかは今後要注目ですね。

もう少し株価を下落させるようなことがあれば、もう一度買い付けようと思います。

それではまた次回お会いしましょう。

※関連記事です

AT&Tの銘柄分析記事です。AT&Tは低めのPER、高い配当率と株価が安めに置かれています。

AT&Tは2020年1月に50株購入しています。決算前に買って、悪決算とはなんと悲しい……。

※ランキングに参加しています、クリックしていただけると嬉しいです。(クリックするとランキングに飛びます)


ニュース 銘柄分析
シェアする
仕事辞めたい男の投資ブログ

コメント