10月の米ISM製造業景況指数、予想より下回る―それでも好調な個人消費と雇用―

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景気先行指数として重要なISM製造業景況指数は予想より低い48.3で、前回よりは0.5改善でした。米国は個人消費や雇用統計が悪くないため、米中貿易摩擦改善傾向と相まってリセッション入り回避の可能性も出てきました。

個人的には米中貿易摩擦は本質は改善してないし、悪い指数が出ているのは間違いないのでまだリセッション入りという見立てのスタンスです。

ISM製造業景況指数は48.3でした

米供給管理協会(ISM)が発表した10月の製造業総合景況指数は、市場予想を下回り、製造業活動が3カ月連続で縮小したことを示した。生産指数はリセッション(景気後退)以来の低い水準となった。

米ISM製造業指数:予想下回る、3カ月連続で活動縮小を示唆

記事元のBloombergによると、エコノミスト予想の中央値は48.9でした。

予想より低いものの、9月のISM製造業景況指数が47.8である事から多少改善されたことが分かります。

11月6日(11月5日24時)にはISM非製造業景況指数の発表もありますから、こちらにも要注目と言えます。

米国のGDPの8割は個人消費であり、それは非製造業(サービス)によってもたらされるからです。

10月の雇用統計は好調だったが、別の指標では悪化

10月の米雇用統計では、雇用者数の伸びが市場予想を上回った。前月の増加幅も大きく上方修正された。米金融当局は利下げの休止を示唆したが、今回の統計はその正当性を示す格好となった。低調な設備投資や貿易を巡る緊張にもかかわらず、個人消費のけん引で過去最長の景気拡大がなおも継続する可能性が示された。

米雇用者、予想上回る12.8万人増-スト克服、利下げ休止説裏付け

市場予想8.5万人からまさかの12.8万人増と前回同様予想を上回りました。

米国は先程申し上げたとおり強力な個人消費が国力を支えていますので、それを支出するための労働雇用は非常に重要な指数と言えます。

一方で「米国U6」は前回より悪化しました。

9月が6.9%だったのが、10月は7.0と0.1%ながら上昇しました。

U6とは、雇用を望みながら、パートタイムや積極的に就活をしていない人の割合です。

U6も数値としては歴史的に見ても好調な数値ですが、完全な雇用者という視点ではパートタイムなどの不完全な雇用者が増えていることが分かります。

過去のU6推移、現在好調なことが分かる

10月の米国消費者信頼感指数は予想を下回るも好調

10月の米国消費者信頼感指数は予想128を下回る125.9でした。9月の126.3よりは低下しましたが、歴史的に見ても米国国民が消費に対して楽観的な姿勢なのは変わらず好調なのが分かります。

これを見ると、山の頂点に居ることが分かります。

雇用の指数が良化すれば、消費者信頼感指数も良化しますので、現在雇用と消費という両輪がうまく回っていることが分かります。

もちろん、リセッション入りすれば米国は雇用を容易く切ることができますので、簡単にこの数字は下がることになります。

強い指標、米中貿易摩擦の落ち着き、合意なき離脱一先ず回避で株価上昇

10月の米雇用統計では雇用者数の伸びが市場予想を上回り、個人消費のけん引で過去最長の景気拡大がなおも継続する可能性が示された。これを受け、S&P500種は終値ベースの過去最高値を更新。米中貿易協議で米中が「原則コンセンサス」に達したとの認識を中国商務省が示した後、短時間ながら株上昇の勢いが強まった。

【米国株・国債・商品】株が反発、強気相場盛り返す-雇用統計が好調

S&P500も最高値をつけ、10月31日のFRBも予想通り金利0.25bp低下と市場が一番安心する展開でした。

また、米国の決算は概ね好調で、米中貿易摩擦収束、英国EU離脱期限延期、12月総選挙ととにかく市場が好感する材料が多かったように思います。

米中貿易摩擦は、本質は改善されておらず、これは長引くだろうしEU離脱に関してもまだまだ合意なき離脱の可能性があることを考えれば、数字で上昇した分以上に心理的上昇が大きいことが分かります。

私見ですが、未だリセッション入りの可能性が強いと見ており、今の相場が買いとは言いにくい印象です、本当にわからないですね……(汗)

トランプ大統領の弾劾調査が下院で可決されましたが、こちらは相場には影響を与えないでしょう。

3Q決算が終わったので、一先ず年末まではこんな感じで行きそうですね。

うーん、ボーナスが12月に支払われるけど、年末年始は相場が荒れそうなので、それを待ってから投資しようと思いました。

でも年が明けてからだと決算があるのでそれ待ちとか行って機会損失しそうです(;´∀`)

それではまた次回お会いしましょう!

※関連記事です

9月のISM非製造業景況指数は悪化しました。市場予想では10月はISM製造業景況指数と同じく9月より良くなるとの予想ですが……。

9月のISM製造業景況指数の記事です。この記事では景気循環的にそろそろリセッション入りじゃね?と思っています。人口循環(クズネッツ)は結構ありそうだな―と思っています。

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