高配当ADRの銘柄のウエストパック銀行、マネーロンダリング疑惑で提訴―株価下落―

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豪史上最大の資金洗浄・テロ資金防止法違反

オーストラリアのウエストパック銀行は、豪史上最大のマネーロンダリング(資金洗浄)およびテロ資金供与防止法違反があったとして提訴された。

  豪州取引報告分析センター(AUSTRAC)は20日の裁判所への届け出で、ウエストパック銀に2300万回以上の体系的な同法違反があったほか、110億豪ドル(約8130億円)余りの国際送金で報告を怠ったと主張。子供の搾取に使われた可能性のある資金取引を探知できなかったなどとも訴えた。同行株は同日の豪州市場で3.3%下落した。

ウエストパック銀を提訴-豪史上最大の資金洗浄・テロ資金防止法違反

いや……その、いかんでしょ

ウエストパック銀行は、ADR銘柄かつ高配当として知られています。

110豪ドル分の報告を怠ったということで、そのうちいくらがマネロンに使われたのかは不明ですが何にせよ豪市場最大のマネロン疑惑ということで大幅に株価が暴落しました。

ウエストパック銀行は、豪ADR銘柄で現地課税なし・高配当ということで一部の配当を重視する外国投資家には人気銘柄でした。

配当利回りは軽く6%を超えていましたが今回の下落で大きく配当利回りを上げました。

10年チャート

ここ10年では最低値です。

なお、金融株だから仕方ないのですが、リーマン・ショック時は一時期10ドルを下回ったこともあります。

なんにせよ、過去10年で最も低い価格となっています。

配当利回り推移は以下のとおりです。


減配などがある関係で面白い形になってしまっていますね。為替レートの影響がありますから、どうしても連続増配は記録しにくいですね。

現在の配当利回りは7.12%です。

現地課税がないのでかなり手を出したい水準ですね、7%とは恐れ入りました。

配当が安定した銘柄であれば、配当利回りで考えるべきです。

しかし、配当が安定しないと配当利回りによる買いの判断基準がブレます。したがって株価が過去のチャートと比べてみても安ければ買いのチャンスだと言えます。

今回下げたのは、法律違反による裁判所からの支払い命令のリスクを見通しての下げとなります。

本業の数字が悪いとかではないので、こういう時に買いとしたいのですが、結局支払い命令がでたらその分経営は悪化するのでなんとも言えず。

続報を待っていたら市場が動いてしまいますね。

昨年のコモンウェルス銀行を大幅に上回る規模、支払いは百億豪ドルを超えるか?

コモンウェルス銀行は昨年、資金洗浄・テロ資金供与防止法違反で提起された訴訟の決着で7億豪ドルの支払いに同意したが、同行が認めた違反件数は約5万3000件で、ウエストパック銀の規模はこれをはるかに上回る。

ウエストパック銀を提訴-豪史上最大の資金洗浄・テロ資金防止法違反

2300万回の送金の内、一体何件が認められるかは裁判の内容次第ですが、昨年のコモンウェルス銀行は5万3000件で、7億豪ドルです。

今回2300万回ですので、例えば内500万件が違反となればコモンウェルス銀行の100倍ですから、700億豪ドルとなります。

こんな事になってしまったら、ウエストパック銀行は死ぬのではなかろうか。

潰れない程度には支払わせると思いますので、件数に比例することはないでしょう。しかし、それでも規模を考えれば莫大な支払いになる可能性もあります。

今回は買うのを見送る

個人的には買うのを見送ろうと思います。

高配当かつADR銘柄ということで、超高配当と言っても悪くないのですが、今回は買うのを見送ります。

オーストラリアは人口増加国でリセッション入り回避も約10年ほど続けており景気拡大という意味では非常に、非常に長く続いている国です。

将来の見通しも悪くないですね、唯一中国との取引が多く中国経済減衰に伴って、若干懸念が強いですが。

現在オーストラリアの政策金利は0.75%と過去最低金利となっており、金融機関は利ざやで稼ぐのが難しくなっています。

低金利時代が続くと個人的には見ておりまして、金融株にはあまり積極的に投資しようと思えません。

とは言え、ここまで高配当な状態ですと、流石に食指が動く状態です。

これでもし私が購入報告を記事にしたら、

「あ、高配当に目がくらんでリスクをまともに検討出来なかった残念な人なんだな」

って思ってください。

それではまた次回お会いしましょう!

※関連記事です

マイナス金利は確実に金融機関を苦しめます。市場の過剰投資を促し、歪んだ資金供給に繋がります。マイナス金利深堀りは確実に金融株を割安に置きますから、逆に買い時とも見て取れます。金融危機がまた起きたら買うかも。

金融株は景気循環サイクルの中でも比較的中立的なのが特徴です。リーマンショックの時には大きく下げましたから、あんまり信頼出来ないかもしれませんが。

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