米国のインフレ圧力低下は長くなるかもしれない

検討

生産者物価指数、6月は低下

6月の米生産者物価指数(PPI)は市場予想に反し、前月比で低下した。新型コロナウイルス感染拡大で需要が落ち込み、インフレ圧力が限定的になっていることが示唆された。

(中略)

 6月は財のPPIが前月比0.2%上昇。エネルギー価格が7.7%上昇した。一方で食品価格は5.2%の低下。食肉価格が27.7%低下したことが影響した。サービスのPPIは0.3%低下で、2月以来の大きなマイナス。

米生産者物価指数、6月は予想外の低下-インフレ圧力の弱さ示唆

6月の米PPIの市場予想は0.1%の上昇でしたが、6月は予想に反して0.4%の下落だったようです。

似た指標に消費者物価指数(CPI)があって、こっちは消費者が購入する時の価格から算出しているのに対して、生産者物価指数は出荷段階での価格から算出されます。

いずれもインフレ圧力、インフレ動向を探るための指標ですね。

さて、米国のここ10年の好調な経済は、程よいインフレ率とともに上昇してきており、デフレに苦しんできた日本人にとってはこの指標がどれくらい重要か分かるのではないでしょうか(笑)

現在FRBはFF金利を0%にまで到達しているため、仮にこれ以上インフレ圧力を強めるのであれば利下げを実行してマイナス金利にしなければなりません。

マイナス金利を導入すると出口戦略が求められますが、日本を見てのとおりそこからの脱却は非常に難しいです。

まぁ米国の人たちは結構貯蓄思考が低いから(浪費的)大丈夫だとは思いますが。

CPIが低いままだとS&P500は上昇しにくい

PPI
CPI

米国のインフレ率とPPI、CPI縦に並べて比較してみますと、ある程度の連動性が分かると思います。

ここ10年のインフレ率は2015年のチャイナ・ショック以外はプラス域を変動しています。

そして2015年のPPIとCPIを比較すると、CPIよりもPPIの方が戻りが遅い事がわかります。

S&P500

それを確認した上でS&P500の同期間チャートを眺めると、ほぼ同時期に株価が低迷しているのが分かります。

なにか外的要因があって、消費者心理や製造者心理が悪化し、価格が上昇させられないという形でインフレ率にあらわれているのが分かります。

日本では長らくこの消費者心理が悪化していたことから、デフレ圧力が弱まらず長らく脱却できなかったという事になります。

消費者心理が悪いと値上げできない→値上げできないなら売上も上がらない→売上上がらないから企業心理も悪く賃金も上がらない→賃金が上がらないから消費意欲が改善されない……(以下無限ループ)。

まぁ日本の企業は結構貯め込む性質があるので(コロナショックでは良い効果でしたが)、それもあるとは思います。

いずれにせよ、インフレ動向を探るのは、米国の消費者及び企業心理を図るのに重要というわけですね。

S&P500とPPI、CPIを比べるとCPIの方が動きが似ていることからCPIも企業心理を図り株価動向を見るのには意味がある指標だと言えます。

まだまだ米国は感染者数も増加傾向だし、経済も動き始めたばかりです。

米国民の消費者心理が悪化するのはやむを得ませんが、これが長続きしてしまうと2015~2017年頃のようなS&P500がほとんど動かない状況になってしまうかもしれません。

PPIは特に生産者(企業側)の売上や心理に直結している指数ですので、今後も要チェックですね。

 

それではまた次回お会いしましょう。

 

※関連記事です

2番底が来るか、インフレバブルが来るかとか言ってましたが、まさかの二番底無し・インフレ無しオチとか嫌ですよ。また予想外して逆神っぷりを見せてしまうじゃないですか。

米国のような程よいインフレ率をリフレーションと呼びます。日本もこれを目指して最低賃金を上げているんですよね。リフレーションの波に飲まれると資産が目減りしてしまいます。投資でリフレーションに波乗りしよう。

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