空売りの問題点―空売り規制再燃兆しか―

検討

空売り規制の動きあり

一部の国や地域で株式の空売りを禁止する動きがまたぞろ見え始め、自由な市場を提唱する人々と、暴利をむさぼって大企業の安定を損なうとみなす投資家を阻止しようとする当局が再び論争を繰り広げつつある。

焦点:空売り規制が世界的に再燃の兆し、市場保護か不当な介入か

株式の空売りを禁止する動きというのは、以前から所々見られるところです。

空売りというのはこのようなものです。

手持ちの株式を売ることを「現物の売り」というのに対して、手元に持っていない株式を、信用取引などを利用して「借りて売る」ことを指します。株価が高く、これから下がることが予想されるときに空売りをして、その後予想通り株価が下落したところで買い戻して利益を得るものです 。

空売り (からうり) /初めてでもわかりやすい用語集

空売りとは持っていない株式を売ることで、価格が下ったら買戻しをして利益を得る取引手法です。

持っていない株を売るので信用取引の一種で、レバレッジをかけるのとはまた別の信用取引になります。

投資家側の視点からすれば、当然取引方法に規制をかけられたくないわけで、市場原理からしても価格の適正値という意味では空売りがあればより一層自由な価格に近づくものだと思います。

また価格が下落するため、売りで入り下落したところで買い戻すわけですから、正当な経済行為友言えます。

この空売り、何が悪いのでしょうか。

問題点:株価暴落を起こしやすいと言われている

株価の下落時に空売りをする投資家が増え過ぎると、売りが売りを呼んで相場の下落に拍車がかかり、相場の混乱を招くなどの恐れがあります。

空売り (からうり) /初めてでもわかりやすい用語集

下落を予想して、”持っていない株”を売るため、売りが際限なく発生してしまい、株価が大きく下落してしまう可能性があるため、政府としては株価安定の為に規制したいのです。

トランプ大統領ほどではないにしろ、多くの国家首脳たちは、株価を気にしています。

株価=経済の活発さとわかりやすく表現出来るわけです。

株価や指数が上がればそれだけ経済規模が増大しているわけですからね、確かに空売りを禁止すれば、株をもっている人だけが売る事ができるため、株価の混乱を避けることもできそうです。

実はあまり効果がなく、取引コストが増すだけという結果も

ニューヨーク連銀が12年、空売りを08年終盤に事実上禁じられた400余りの米金融株の当時の14日間の値動きを調べたところでも、意図した効果は得られなかった。

これらの銘柄は平均で12%下落し、規制対象外だった非金融株の動きとほぼ変わらなかったのだ。一方金融株の取引コストは、平均よりも6億ドル以上増大したと推定されている

連銀は「われわれの分析では、空売り禁止は株価にほとんど影響しなかった」と述べ、株価変動をもたらした具体的な原因は不明としつつも、市場の流動性が低下して取引コストが上がったと付け加えた。

焦点:空売り規制が世界的に再燃の兆し、市場保護か不当な介入か

結局値動きかわらんのかーい、という結果もあったり。

あくまで一例ですが、市場の流動性がさがり取引コストが上がるというバカみたいな結論まで出てしまったため、あまりメリットがないように思えます。

市場の流動性が下がり売買回数が少ないということは、それだけ証券会社に手数料が入らないことを意味します。

結局政治的なパフォーマンスに過ぎず、なんにも効果がないという批判も強くありますし、長期的にはやはり意味のないものになるでしょう。

規制があるという可能性は常に意識したほうがいい

私は現物オンリーでしかもバイ・アンド・ホールド型の人間なので、あまり影響が無いのですが。

過去にも何度か空売り規制はされてきました。

最も規制に強いのは現物取引でしょう、これはまず規制されにくい。

一方で信用取引や、担保債券などの実態を伴わない金融商品、金融取引は市場の混乱に巻き込まれる可能性があります。

またETFもモノによっては信用取引などを駆使している場合がありますから、これもですね。

いやそんな事まで考えてたら何もできないよ!というツッコミはまさにその通りです。

とにかく我々は市場の不可解な値動きに翻弄されながら、混乱に巻き込まれても狼狽せず精神を正常に保つしか無いのです……。

こうやって取引の規制などがあることは、頭の片隅にいれて市場という魔物と対峙していきましょう。

それではまた次回お会いしましょう!

※関連記事です

空売りといえば、世紀の空売りで有名なマイケル・バーリ氏がインデックス投資の危険性について、市場を歪めると警鐘を鳴らしていました。

※ランキングに参加しています、クリックしていただけると嬉しいです。(クリックするとランキングに飛びます)


検討
シェアする
仕事辞めたい男の投資ブログ

コメント