景気後退時の投資の仕方は?(上がる株はあるのか?)

検討

景気とセクターの相関図

出典: (SBI証券ホームページ、コンテクスチュアル・インベストメンツ)

2019年9月現在は、景気が強く(米国に限るが)、金利を下げ始めている場面ですので、黄色よりは左上の青色の部分が今我々が直面している場面です。

金利と景気によって、このようにパフォーマンスが良いセクターが変わります。

景気が循環する事を考えると、先を見越したポートフォリオの構成が求められます。

好景気に強い株の理由

工業、素材:景気増大に伴って機材投資、生産量増加が原因。工業は資本財セクターと解釈します。

消費循環株:一般消費財セクターのことで、生活必需品以外の消費財は、景気によって消費の減衰が原因。

ハイテク株:好景気時は成長性の期待から伸びる傾向がある反面、景気後退時には下落する。

なお、金融株はほぼ中央に該当し、ニュートラルな属性なのですが、一応強いのは短期金利が下落し、長期金利が上昇している場面です。

不景気に強い株の理由

エネルギー、公共、通信、ヘルスケア、通信株は全て共通して景気後退しても「需要が下がらない」という点が上げられます。

なお、パフォーマンスが良いというのは、儲かるではなく、相対的に良いセクターというだけです。

例えば、ハイテク株がマイナス30%になっている中、ヘルスケアはマイナス15%、とか。

すべて株がマイナスの中、現金という選択肢があれば現金が一番パフォーマンスが良くなるわけですね(笑)

Vanguardのセクター別ETFで確認

セクターごとに配当金があるので、リセッション期間のトータルリターン表を検索し、確認したいと思います。

Vanguardセクター別ETFは以下の通り。

【好景気に良い】

VIS:資本財セクター VAW:素材セクター

VCR:一般消費財セクター VGT:情報技術セクター

VFH:金融株セクター

【不景気に良い】

VDC:生活必需品セクター VOX:通信・コミュニケーションセクター

VDE:エネルギーセクター VPU:公共セクター

VHT:ヘルスケア

厳密にいつからいつまでと言うのは人によって異なるので、2007年1月~2009年12月までとします。

【資本財、素材、一般消費、情報技術、金融株】:好景気に強い組

資本財:緑、素材:青、黄色:一般消費 黒:情報技術 金融:赤

一番落ちなかったのはVGT(情報技術セクター)でした、-6.1%、金融危機なので当然ですがVFH(金融セクター)は-48.6%のダントツのマイナス。

資本財セクターが結構落としていて、-26.9%と下落からの回復が非常に弱い事がわかります。

【生活必需品、通信、公共、エネルギー、ヘルスケア】

緑:生活必需品 青:通信・コミュニケーション 黄:エネルギー 黒:公共 赤:ヘルスケア

通信コミュニケーションセクターが尋常じゃないくらい下がってます。

現在AlphabetとFacebookが追加されてましたが、以前はなかったです、当時からあったら尋常じゃない伸びしてたでしょうね。

一方目につくのが、唯一のプラス生活必需品セクターです。

組入銘柄はPG、KO、PEP、WMT、PMと長期投資として名の知れた銘柄が上位を占めております。

【参考】

同時期でSPY、IYR、PFF、BNDで比較してみました。

うーん、BNDはさすが。

SPYは-6.2%、IYRは-5.9%。PFFは2.8%でした。

SPYを上回るセクターは、世界金融危機において

生活必需品、ヘルスケア、情報技術の三種しかありませんでした。

以外だったのが、サブプライムローン問題から生じた世界金融危機で死ぬほど落とした不動産セクターが、最終的にSPYをすぐに追い抜いていることですね。

基本的にリセッション時にリターンがプラスになるというのはセクター単位では考えにくく、一部の個別銘柄がプラスになるという感じでしょう。

例えば、MCD(マクドナルド)や、WMT(ウォルマート)は2007年~2008年末の間でもプラスに伸ばし続けています。

しかし当時と状況が異なるので、同じ銘柄がリセッション時にプラスになるとは断言できませんが、セクター別のリターン傾向は参考になると思います。

フェデラルファンドレート(米国政策金利)と景気後退タイミング

グレーの所が景気後退タイミングです。

すべて景気後退の場面で政策金利が下がっています。

近年であれば

リーマンショック(2008年)、ITバブル崩壊(2001年)

などが明確な景気後退(リセッション)と言われています。

様々な経済指標で経済が悪化していると判断した結果、経済刺激の金融政策として金利を下げているので、「金利を下げるから景気後退する」のではなく、「景気後退ぎみだから金利を下げて」います。

事実、金利を下げてもリセッションになってない時期も沢山ありますね。

結局何が原因で不景気なのかでパフォーマンスは変わる

当たり前ですが、ここが大事です。

サブプライムローンは金融、不動産から生じた不景気でしたので、この2つはすごく落ちました。

その後、金利低下金融緩和によって、借入れを低利子で出来るようになったことから不動産は伸びました。

一方金利低下で苦しむのは金融株であったため、その後の伸びもよろしく有りません。

なお、そんな金融株より伸びが悪いのがエネルギー株なんですがね。

原油価格の低価格路線が続く限りは変わらなそうです。

例えば食糧危機というのが生じたとします、世界的な熱波で作物が育たず食料価格が極めて上昇したと。

そうなると、農業関連銘柄や食に関する銘柄は下落する一方、ハイテク系はそこまで落ちないはずです。

このように原因によって落ちる銘柄というのは変わるわけで、ディフェンシブ性の傾向こそあれ、どれが下がるかというのは、そのときにならないと分からないと理解したほうが良いです。

逆に考えるんだ、下がっちゃってもいいさ、と。

結論としては、不景気でトータルリターンのマイナスを防ぐことが難しいなら、むしろ落ちた株を拾って安値買いを狙った方が目があると思います。

ただし、まだまだ落ち続ける可能性があるので、気をつけましょう。

いわゆる落ちるナイフは拾うなというやつですね。

底値買いなんて偶然出来るかどうかという話なので、そんなことより反発を確認してから買いを入れましょう。

個人的にいつ景気が下がるか、どのセクターのパフォーマンスが悪いのかぶっちゃけ全然わからんので、定期的に投資するという脳死投資方針にしたいと思います。

脳死と投資って語感が似てますね(;´∀`)

連続増配銘柄の配当利回りが高くなったときに買えばいいんじゃね?とか思ってます……。

それではまた次回お会いしましょう!

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