日産自動車は10-12月期赤字、期末配当を見送りに

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未定だった期末配当は見送りになりました

10-12月期の純損益は10年1-3月期以来の赤字に転落するなど業績不振が一段と顕著になっており、期末の配当を無配とし年間配当は1株あたり10円と前期比47円の減配になるとの見通しも示した。この発表を受けて約43%の保有する筆頭株主の仏ルノー株は前日比3.8%安となった。

日産が再び業績下方修正、世界各地で新車販売急減-期末配当ゼロ

やっちゃった日産で有名な日産自動車ですが、株価が下がって配当利回りが高くなっていました。

PBRはなんと0.4倍という信じられない状態です。PERは20程度あるんですがね。

IRBANK/日産

配当利回りは10年で1.37%から6.28%と上昇しています。これは増配と同時に株価が減少しているからです。

日産ホームページより

2010年から2018年までの9年間連続増配をしてきました。

2019年度の中期は大減配を記録し、期末配当は0円となってしまいました。

リーマンショック前の2008年度の配当も同じく期末配当を無くし、2009年度は0となっています。

これは2020年の決算次第ではあるものの、来年度は配当金を期待できないかもしれませんね……。

簡単に減配してしまう会社は配当目当てで投資するのが難しい

IRBANK/日産

配当性向に関していえば、2017年度末までは配当性向26.45%の余裕さでした。

しかし、2018年度末で67.4%、2019年度末は予想ながら92.1%でした。

100%を超えてないくせに音を上げてんじゃないよ!もっと配当金出すんだよ!と言いたいのですが私はホルダーでないので思うだけでとどめておきます。

2019年10ー12月期の赤字は、2010年1ー3月期以来です。

赤字になると配当金を出さなくなるという、過去の配当履歴を見ても配当に熱心な会社であるとは言えないようですね。

株主にとっては株価上昇が最も期待するところですから、配当金を無理やり出すくらいなら株価を上げるために業績を改善してくれ、というのがもっともな意見でしょう。

しかし、昨年の配当利回り5~6%という数字を見て、インカム目当てで買い付けた株主にとっては、腹に据えかねる状況でしょう。

配当目当てには出来ない様々な要素

さて、高配当銘柄をホールドする方はインカムメインでの投資になると思います。

この場合、長期に渡って安定したインカム収入が欲しいと考えているのではないでしょうか。

日産は明らかに配当目当てには出来ない要素が多くある銘柄です。すでに紹介してしまった部分もありますが、改めてインカム目当てには出来ない要素をまとめてみます。

【簡単に減配する】

日産ホームページより

確かに連続増配9年という数字はありますが、2007年から2008年度に一度減配をし、リーマンショックの影響で2009年度は配当を0にしています。

この様に、いかに大きな金融危機であるリーマンショックとはいえ、景気や会社の売上によって簡単に減配、無配にする会社というのは信頼におけないと言うことになります。

【フリーCFの推移】

日産自動車

このフリーCF(赤線)の推移を見れば分かりますが、配当を期待するにはフリーCFがマイナスになり続けており、キャッシュ創出能力が無いことが分かります。

2010年に配当をゼロにしてから増配をしているように見えますが、キャッシュ創出能力という点においてはフリーCFが慢性的に赤字であるという所から配当持続性の弱さが垣間見えます。

自動車の製造メーカーですから、どうしても投資CFが大きくなりがちという点もあります。

トヨタ自動車
本田技研工業

そもそも、自動車産業自体レッドオーシャンですので、配当利回りという点で良い数字だったとしても、安定したキャッシュ創出能力があるかと言えばそれは難しいと言わざるを得ません。

トヨタ自動車でも、2009年時は減配していますから、業種の性だと言えます。

【配当性向から見るに配当には熱心でない】

日本企業あるあるですが、簡単に減配するような会社というのは配当性向がそもそも低いです。

IRBANK/日産

日産の配当性向を再掲しますが、日産の配当性向はおよそ頑張っても30%以下という数字です。

もちろん配当金/EPSですから、配当性向が100%に近づくほど配当維持が難しくなります。

しかし、逆に30%というのは配当のインカム狙いということであれば微妙になります。

配当に熱心な会社というのは、配当性向が5~7割ほどは目安にしていますし、何より配当性向が100%を超えても意地でも増配か最低でも無減配にします。

もちろんそれが連続していくと厳しいので銘柄のチェックは必要になりますが、ここまで配当性向が連続して低いと配当を簡単に下げるなぁというのが予想がついてしまうわけですね。

配当目当ての投資は利回りだけ見ちゃダメですね

当たり前の結論になるのですが、個人的に配当金目当ての投資というのは自分の投資スタイルに合致しているなという印象があります。

素直に楽しいといいますか、株価が下がっても配当が出れば嬉しいみたいな。

しかしそれも、配当金がでなくなったり減ってしまっては悲しみに変わってしまいます。

そのため、ただ単に配当金利回りに注目するのではなく、フリーCFを見て安定的なキャッシュ創出能力があるか(可能であればフリーCFマージンも見る)、配当性向の推移はどうか、連続増配年数はどうかという点や、同業他社の配当はどういう方向か……などを見ると良いでしょう。

得てして連続増配年数が長いセクターというのは、同業他社も同じ様に長い事が多いです。公共セクターや、生活必需品セクターなどがその例ですね。

最近マシになってきましたが、やはり日本株より米国等の連続増配銘柄の方が歴史的に配当に傾注した姿勢をとっていますから信頼ができるでしょう。

それではまた次回お会いしましょう。

※関連記事です

高配当銘柄への投資は、銘柄が増えると配当金が毎月入ってきます。給料日よりも不労所得としての性質を持つ配当金の通知が来る日の方がずっと楽しく、時間経過が嬉しくなりますね。歳をとって嬉しいというのは珍しいと思います。

たばこ株は安定的なキャッシュ収入が見込めるため、配当に熱心な傾向があります。先日JTが2020年の配当金を154円の見通しとし、連続増配にストップがかかりそうでした。とはいえ、配当性向が90%に上がる中、無減配でこらえた所が日産と違いますね。

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