利下げしたのにドル高株安で混乱、現金高という状況

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正体は換金売りか

現在コロナ懸念で米国株安は続いています。

相場が混乱し、株安になる場合はとにかく安全資産にお金が流れるというのが一般的です。

安全資産とは債権や円ですが、債権利回りは上昇(債権高)、ドル円は円安に傾いており、なんだか今までのリスクオフの動きからとは違う動きをしています。

全て直近一ヶ月のチャートです。

3月9日以降ドル高、株安、国債安(利回り上昇)となっています。

安全資産への逃避という形であれば、ドル円レートは円高にふれるはずですが、なぜかドル高になっています。

ネットでは一部円が安全資産としての価値が無くなったからという主張も見られますが、数週間前のコロナ流行→ドル円112円から101円まで下がったのをお忘れなんですかね。

トム・ディガロマ氏は「債券市場で現在進行している出来事のほとんどは、株式投資で生じた損失を穴埋めするための買い持ち解消だと考えている」と述べた。

同氏は今の値動きについて「株安・債券高という『リスクオフ』からは大きくかい離しており、(債券の)換金売りで、できるだけ多くの現金を取ろうとしている」と説明する。

新型コロナの感染拡大によってビジネス活動は停止し、人々は家に引きこもるしかなく、資金繰りに問題を抱える企業もでてきた。こうした状況に株式と債券の大規模な価格調整が誘発され、低ボラティリティーと株高に依存していた取引行動を直撃してしまった。

換金売りとアルゴリズム取引、米市場が大荒れ

なるほどー、と個人的に納得できる解説でした。

投資における資産というのは一般的に株・債権・金あたりにフォーカスされがちですが、現金も大きな資産です。

現金需要(特に世界基軸通貨のドル需要)が高まっているそうです。

通常は市場が不安を覚える→安全資産へ→債権買いという流れなのですが、今回はとにかく現金が欲しいという、給料日前にローンの支払いが迫った人みたいな状態。

これは投資家に限らず、保有している資産を売却しなければ資金繰りができなくなった企業が多くいることを示唆しています。

FXには実需筋と投機筋がありますが、資金繰りという意味では実需筋と言えるでしょうね。実需投機どちらの目線からもドル需要が高まってます。

外国為替取引のうち、貿易取引や資本取引のように、元となる商取引が存在するものを実需取引と呼ぶ。値動きを狙って売買を行う投機的取引と違い、買いきり売り切り、もしくは長期の保有となることが多いため、投機的取引に比べて取引量は少ないものの市場への影響力は強い。

みんかぶFX/実需

震災時の日本の円高に似てる

実は類似の状況が日本でも起きたことがあって、それが東日本大震災後の日本円高です。

忘れもしない2011年3月11日に東日本大震災が起きました。

リーマンショック後の経済悪化でただでさえ円高になっていたのですが、震災後悪夢の超円高になりました。

もちろん世界経済悪化による安全資産への逃避というのがありますが、通常通貨価値というのはその国の信用に担保されていますから、国力や国の財政状況を反映します。

日本は借金が多いと言われますが、それは国民に対してであって対外的には債権国家です。そのため世界的な景気懸念の時には円高になります。

東日本大震災の時は、日本の経済が大ダメージを負い、自分の保有している資産を円に換金する動きがありました。

今回のコロナショックは米国における現金需要でのドル高ですから、経済悪化がひどくなれば日本も換金売りで円高に振れるかもしれませんね。

震災は日本だけでしたから、完全に円高進行でしたが、コロナショックはいかがでしょう。

世界的な経済悪化ですが、日本企業はキャッシュを多めに保有しているため、どちらかと言えば今のようにドル高円安になりやすいということでしょうか。

やはり主要な要因は、米株安から生じた損失補填による現金需要でしょうか。

短期的には現金はゴミじゃなかったね

大手投資ファンドのブリッジウォーターアソシエイツの創始者レイ・ダリオ氏が今年こんな事を言っていました。

「現金はゴミです。現金は刷られすぎているから逃げろ。国際分散投資が良い。」

勧める資産としてはポートフォリオに金を入れる事でしたが、コロナショックで見えたことは少なくとも短期的な目線で言えば現金はゴミではなかったという事ですね。

ただし、短期的な、と付け加えさせていただくのは、レイ・ダリオ氏は長期的なインフレリスクを指摘しているからです。

目線がこんなコロナショックにおける経済混乱における現金需要という短期的なものではなく、タンス貯金のように全資産を現金で保有し続けると、価値が下がるよ!と長期的に忠告しているからです。

特にリーマン・ショック後の世界同時金融緩和によって、現金が市場に多く出回りました。長期的に経済成長とともにインフレするというのは経済的に正しい流れですが、彼はそれが今後加速的に増えると主張しているのだと私は解しました。

 

が、現金だって資産であることには変わらないわけで、今の状況はまさに”現金高”という状況です。

債券、株、金を現金で評価すれば現金高である以上全ての資産が価値を下落させます。

少なくとも現金は短期的にはゴミでは無く、買付余力という意味でもポートフォリオで一定の水準を占めているべきだと考えます。

それではまた次回お会いしましょう。

※関連記事です

こんな状況ですがひたすら積立投資をしています。ドル高状況だと中々買い増ししにくいのですが。日本株として保有しているJT、キヤノン、みずほFGのクソ株三銃士を全て売却して米国株に乗り移ることを検討しています。

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