ラッセル2000は株価の先行指数として使えるか?

検討

景気が悪くなると体力がない小型企業から潰れる

ラッセル2000とは、米国上場企業時価総額上位1001位~3000位までの2000企業を加重平均した指数です。

ラッセル3000は上場企業時価総額上位3000社に連動する指数で、上位1000位がラッセル1000、上位1001位~3000位(ラッセル3000の内下位2000位)がラッセル2000です。

そしてラッセル3000の内ラッセル1000が時価総額の90%、ラッセル2000が10%となっており、比較的中小企業で構成されることが分かります。

体力がない中小企業は景気の動向に左右されやすく、倒産するリスクが比較的高いことから、ラッセル2000は景気後退の先行指数と呼ばれています。

ラッセル2000とS&P500比較

青:ラッセル2000 オレンジ:S&P500

月足チャートだとさすがにわかりませんね。

ドットコムバブル、リーマン・ショック時に絞って日足チャートで見てみます。

青:ラッセル2000 オレンジ:S&P500/リーマンショック

リーマンショック時です。

全然先行指数ではないですね、ただ単に同時に下がった事がわかるだけです。

青:ラッセル2000 オレンジ:S&P500/インターネットバブル崩壊

2001年の暴落はほぼ同時だし、挙げ句2002年4月~の暴落はどちらかと言えばラッセル2000の方がS&P500に後追いする形で暴落してますね。

結局チャート上では、全然先行指数ではないことが分かりました。

なぜチャートではほぼ同時なのでしょうか。

株価チャートは会社の実態だけではなく、期待等心理状態も加味する

結局これに尽きる気がします。

PERが会社によっては50だったり、逆にPER10くらいの会社があります。

株価は時価総額に比例せず、当然その会社の事業への期待を含めます。実態に則さずに期待値だけが上がりすぎた状態をバブルと呼びます。

もちろん実態に則して決算が良ければやはり株価は上がりますが、それも将来もっと売上があがるのでは、という期待が多く含まれます。

ラッセル2000が先行指数と呼ばれる理由は、体力がない中小企業ゆえに先に経営が悪化・倒産しやすいからです。

しかしロジックとしては正しくとも、これが株式チャートに反映されるとは限りません。

直近のラッセル2000とS&P500の比較はこの様になっています。

青:ラッセル2000 オレンジ:S&P500

こうしてみると、特に2019年以降S&P500が上昇しているのと比べて、ラッセル2000は冴えないボックスレンジの中を動いています。

これは今年の米中貿易戦争の不安がずっと拭えずに、追加関税の煽りをまっさきに受けるのが中小企業であるからどうしても頭打ちになってしまってます。

直近は米中通商合意の第一弾が合意の見込みとなって上値を若干突き抜けた感じになっています。

ボラティリティが高いため、仮に合意になれば一気に上に突き抜けるでしょうし、逆に追加関税発動となれば真っ逆さまに落ちていく事になります。

通商合意に達すると思えば今はラッセル2000は確実に買いだし、合意見送りや追加関税発動と見れば今は相場に触れないほうが良いでしょう。

      

市場心理が悪化すれば先行指標もクソもなくラッセル2000とS&P500は同時に下落します。

結局ニュースや指標発表とともに下落していきますから、そのタイミングで市場は変わるため、ラッセル2000が先行指標にはならなそうです。

それではまた次回お会いしましょう。

※関連記事です

市場心理を表す指数としてVIX指数があります。これを見ると市場が如何に混乱しているのかが分かります。先行指数とはなりませんが、現状どれだけ混乱しているかは分かります。

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