パッシブファンドの功罪について

検討

パッシブファンドとは、ETFも含む特定の指数連動を目指すものなどの”受け身”の投資を指します。

対してアクティブファンドとは、利益の最大化を狙い市場平均以上を狙う投資になります。

現在パッシブファンドへの流入が多くなっており、それに対するメリット・デメリットの記事です。

当記事はロイター通信のコラム:功罪あざなうパッシブ投資、「株主民主主義」に重い課題

を読んだ上での検討記事になります。

引用は全て上記コラムからです。

パッシブファンドのメリット・デメリット

メリット

【1】高い手数料(コスト)を払わなくて済む

大半のアクティブ運用は投資家、とりわけ運用額の小さい投資家を散々な目に遭わせている。株式の取引と銘柄物色のコストがのしかかる。市場平均を上回る収益を得るには、これらのコストを相殺できるほどのリターンが必要になる。(中略) パッシブ投資は、株式市場が抱える問題をひとつ解決してくれる。弱小投資家が馬鹿を見るという問題だ。

市場平均を超えるためには、株式取引のコストと銘柄分析のコストがかかるため、市場平均を超えるためにはこれらのコストを乗り越えなければいけないという主張でした。

これは、いわゆる投資信託における手数料をイメージしていただければ想像しやすいです。

人件費や調査費、維持費など市場平均を超えるためには金融機関には色々コストが掛かります。

それに対して、あくまで市場に連動することを目標にするパッシブファンドは、指数に連動すれば良いため、手数料が少ないのはご存知のとおりです。

その最たるものがETFで、手数料が0.03%のVOOなんかは異常なくらいです。

【2】資金力の差から、素人投資家が刈り取られることが無い

目端の利く投資家、別名「スマートマネー」が市場との近さを利用して不当に利益を得るという問題だ。目まぐるしく売買が飛び交う市場では、素人投資家は締め出される。儲けは大衆資本主義の中心に立つべき一般人をだしにして得られる場合が多い。(中略)安定的で受動的な運用が増えれば、貪欲に利益を追う市場参加者の「餌」は減る。

不当に利益を得るという表現が正しいのかは疑問ですが、より儲けやすい立場の人や投資家というのは確かにいます。

情報が24時間流れ、朝新聞を読み、夕方にニュースを見る一般人では確かに太刀打ちが難しいでしょう。

それに対してずっしり市場平均をただ追い続けるだけであれば、過度にトレンドに乗ることもないし、逆に乗り遅れることもありません。

FXではミセス・ワタナベ狩りなんて行われる時もあるのですが、そこまででは無いにしろ一般人が餌になることが大半です。

パッシブファンドはそれを避けることが出来ます。

パッシブファンドのメリットは以上2つが指摘されていました。

個人投資家、とりわけ素人の小規模投資家にとっては大変ありがたい効果だと考えます。

一方で、デメリットは個人投資家視点というよりかは、株式民主主義という株式市場にとってのデメリットになります。

デメリット

【1】成長株への投資が減る

新株発行市場にパッシブ投資が参加しないことの代償は、当の投資家の利益にとどまらないかもしれない。株式市場全体の経済的価値を減じるのだ。(中略)新規株式公開(IPO)は往々にして最良の時機が過ぎ去ってから実施される。(中略)素人の投資資金が赤字企業の株価をつり上げるのに使われる。

あくまで指数連動による投資になるので、指数に計上されない、それこそ新興企業への投資が出来ない。

つまり、市場平均を目指しても新たな成長株にお金が流れることが無くなってしまうわけだ。

IPOに投資するには時期を逸している(遅い)との指摘の通り、新興企業への資金流入は株式市場から期待できなくなってしまいました。

【2】企業への監視機能が失われる

パッシブ(受け身の)投資家は言葉の定義からして、ポートフォリオを構成する数多くの企業のひとつで何が起ころうが、あまり気にしていない。(中略)既存株を買うだけなので、経済に新規資本を提供していないに等しい。企業経営陣への意見も出さない。自らの配当収入を最大化することにしか関心がないのだ。

自らの配当収入を最大化することにしか関心がないのだ。

自らの配当収入を最大化することにしか関心がないのだ。

自らの配当収入を最大化することにしか関心がないのだ。

 

うぐっ……私もそれに該当しますね……。

株主総会でもお土産を無くしたら全然人が来なくなったなんてニュースがありました。

株とはその会社を一部分保有するに近いことです。

それを忘れてお金を増やす機械としか見ないというのは確かに問題があるかもしれません……。

デメリットはいずれも経済的マクロ視点からの考え方でした。

私見:自らの配当収入を最大化することしか関心が無くてなにか悪いかボケ!

市場全体への悪影響への憂慮は、個人投資家へは何ら響かないという感想です。

企業は株主に監視されずとも収入最大化にひた走ればよいし、成長株へ投資したいならラッセル2000連動ETFでも買うよという感じです。

先日紹介した通り、現在新興企業へのマネー供給が低下しています。

パッシブファンド運用以外にも、銀行の統合が進み、レバレッジドローン市場への投資が低下しつつあることも原因です。

既存の企業にのみ投資をし、新たなイノベーションに投資面から寄与しないというのは分かります。

それがなにか問題でも?

いや、申し訳ないのですが、仰るとおり資産最大化しか興味がないのです。

市場の寄生者と言われてもやむなしですが、仕方ありません。

一応企業の財務状況や事業形態を考えて永続するか検討はしていますが。

一方で、現在パッシブファンドやETFが非常に流行っており、市場に過度に資金流入が起きているのは間違いありません。

バフェット指数という数字があって、その国のGDPはその国の会社全ての総資産とイコールになるべきという考えから、GDPを超える状態(100を超える)は市場が加熱状態であるというものです。

現在10年近くバフェット指数は100を上回っています。

景気拡大期には仕方がない事で、バフェット指数が100を超えているから暴落というわけではありません。

しかし今現在市場が加熱状態であることと、確かに株式投資の今まであった機能の一部が失われつつあることは、頭の片隅に入れておくべきでしょう。

いつか来る暴落の日にも狼狽えずに、潰れない会社の株を買えるかどうかで今後が変わると言っても過言ではありません。

パッシブファンドだからといって、胡座をかかず、常に市場の不透明さと隣合わせであることを忘れないようにしたいです。

それではまた次回お会いしましょう。

※関連記事です

ETFの危険性を主張する投資家がいます。ETFを通じて過度に資金が流入し市場価値を歪めるという主張で、バブル状態であるというものです。

現在新興企業への資金提供として、BDC企業というのがあります。アメリカのBDC企業最大手のエイリスキャピタルの銘柄分析記事です。

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