バフェット抜きのバークシャー・ハザウェイについて

検討

今年の8月にウォーレン・バフェット氏は90歳を迎える

バークシャー・ハサウェイ<BRK.B>を率いるウォーレン・バフェット氏は8月に90歳の誕生日を迎える。同社の株主は当然のことながら、バフェット氏の成功を祝うとともに、バークシャー・ハサウェイの将来を心配することだろう。

(中略)

バフェット氏がいないバークシャー・ハサウェイを懸念する投資家は、目先のことしか考えていない。実際、最近のアンダーパフォームは多くの問題が原因だが、それらはバフェット氏の退任後に解決される可能性がある。

バロンズ拾い読みより

バロンズ拾い読みに考えさせられる記事があったためピックアップ。

バークシャー・ハザウェイは複合企業であり、著名投資家であるウォーレン・バフェット氏率いる会社です。

バフェット氏が保有する銘柄は「バフェット銘柄」と呼ばれ、その会社ではなくバフェットが保有するという点を信頼して同じく保有する人がいるくらいです。

2019年末時点でのバークシャー・ハザウェイの保有銘柄の上位は以下のとおりです。

  • Apple:29.7%
  • Bank of America:13.4%
  • Coca Cola:8.9%
  • American Express:7.6%
  • Wells Fargo:7.4%
  • U.S. Bancorp:3.6%
  • JP Morgan Chase:3%
  • Delta Air Lines:1.7%

参考:バークシャー・ハザウェイHP「株主への手紙」

ちなみにクラフト・ハインツは会計上計上しないと書いてありましたが、クラフト・ハインツを入れるとすれば4%が保有銘柄です。

クラフト・ハインツは今でもバフェット銘柄ですが、不正会計等で会計が振るわず大きく株価を下げています。

クラフト・ハインツのチャートはこの様に推移しています。

PERは12倍ほど、配当利回り5.82%となっています、事業も食品事業関係(調味料等)とディフェンシブな内容なのですが……。

さて、バフェット銘柄なんて名前がつくほどにはバークシャー・ハザウェイはウォーレン・バフェット氏が錦の御旗なわけですね。

しかしバフェット氏も90歳を迎えるという事を考えれば、いつまでこの錦の御旗掲げることができるかという問題があります。

後継者問題

バフェット氏は2017年の株主総会で、「私が今晩死ねば、明日の株価は上昇するだろう」と述べた。同氏亡き後にウォール街が企業分割を即座に予想すると、バフェット氏が考えたためだ。

(中略)

多くの投資家は、バフェット氏の後継者が価値を開放するために同社を分割する、または少なくとも配当開始や自社株買い実施の可能性があると考えている。これは、誰が後継者になるかにもよるが、少なくとも事業会社の質や投資ポートフォリオは、同社が今後長期にわたって投資家に報いることができる可能性を示唆している。

バロンズ拾い読み

企業分割がなされた場合は株式分割もされますので、一般的に株式分割がされて株価が下がれば株価は上昇すると言われています。

しかし企業価値は分割されただけで上昇していないことから、企業分割を予測して明日の株価は上昇したとしても、長期的には株価上昇には影響を与えないでしょう。

バークシャー・ハザウェイはバフェット氏の意向からか、配当や自社株買いを実施していませんでした。

発行済株式総数はずーっと一定です。

ウォール街は企業分割を予想し、明日の株価は上昇したとしても、それは一時的なものであると個人的には思います。

ウォーレン・バフェットという錦の御旗を失い、真の意味でバークシャー・ハザウェイという会社の価値に直面するからです。

さて、バークシャーの現在の基本情報は以下のようになっています。

現在の株価は割安にみえる。A株<BRK.A>の株価は約34万ドルで、2019年末推定の株価純資産倍率(PRB)は1.3倍、2020年予想株価収益率(PER)は21倍と、それぞれの過去平均に対してディスカウントとなっている。さらに、利子を生まない多額の現金を考慮すると、PERは過大評価されている。

バロンズ拾い読み

個人的にバークシャーのような投資会社にPERという指標は使えないと思っています。

というのはアメリカの会計上では収益に含み損益を計上するからで、運用会社だから含み損益が重要なのは分かりますが、会計でこれを計上するのは意味が分かりません。

利益確定前から会計上利益として計算するのですから、収益率指標には使えないわけですね。

ただし、割安かもしれないというのは同意ではありますし、投資先としてもいい会社だと思います。

ただし、バフェットの会社だからという理由でホールドするのはよろしくないでしょう。

よく考えずバフェット銘柄だからといってクラフト・ハインツを保有するようなものです。

なんだかんだやってけるでしょ

現状、バークシャー・ハサウェイの株価にかつて織り込まれていたバフェット・プレミアムは消滅している。ウォール街は、年間250億ドルを超える収益力や主要事業における強み、さらには株式のポートフォリオから得られる利益をほとんど評価していない。

バークシャーにはバフェットプレミアムがもう無いと考えられています。すでに錦の御旗は降ろされている、と。

個人的にはまだ残っていると思いますが。

現在のバークシャーは保険、鉄道、エネルギー、製造など様々な会社を子会社化しておりまさに複合企業だといえます。

後任のCEOはある程度限られていますが、バフェット氏は未だそれを明らかにしていません。

バフェット氏がバークシャーのCEOを退任した後は、新たなCEOが今までとは違う態度を示すかもしれません。

投資において賭け、という表現があっているかは分かりませんが、今後10年を見据えたバークシャーのさらなる邁進に賭けて投資をするというのはありかもしれません。

錦の御旗が降ろされてからが勝負ですね。

それではまた次回お会いしましょう。

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