サウジ原油生産一時停止、原油価格は上昇するか?

ニュース

原因:イランによるサウジアラビアへのドローン無人攻撃

やめたい夫です。

サウジアラビアとイラン間の軍事的緊張が拡大しており、サウジアラビアの石油生産施設が攻撃されました。

ドローンが出た時、日本でも色々問題が起きましたが、軍事利用まで時間はかかりませんでしたね。

共同通信から以下のような報道が出ています。

サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコの施設2カ所が14日、ドローンによる攻撃を受けて炎上した。同国内務省が明らかにした。隣国イエメンの反政府組織フーシ派が犯行声明を出した。

サウジの石油施設にドローン攻撃、世界供給量の約5%が生産できず

サウジアラムコの石油施設を狙うことで、サウジアラビアへのダメージを狙ったものであることは明白です。

イランとサウジアラビアとの軍事的緊張は今後も続くものと見られており、石油生産量について今後も生産能力を喪失する危険性は依然あります。

サウジアラビアは石油生産一部停止へ。

報道の続きは以下の通りです。

サウジアラムコの声明によると、この攻撃により1日あたり570万バレルの生産削減を余儀なくされ、これは世界の石油生産量の約5%に該当するという。同国エネルギー相によると、サウジアラムコは在庫を活用して、供給に影響が出ないようにするとしている。

サウジの石油施設にドローン攻撃、世界供給量の約5%が生産できず

サウジアラビアの1日単位の生産量はおよそ1000万バレルですので、生産能力の約半分を失ったことになります。

現在原油価格が低下していることから、計画的減産、供給コントロールをしているため、ある程度在庫があります。

そのため、サウジは在庫を活用して当面は供給を維持するとのことです。

原油価格は上昇しない

この事件をもって最終的には原油価格が上昇することはないでしょうが、しばらくは急上昇するのではないでしょうか。

個人的には上がってほしいのですけども、シェール革命が起きた現在、原油安供給過多状態です。

また、原油生産は米国がサウジアラビアを完全に追い抜かす勢いです。

先日のロイター通信で以下のような報道が出ています。

米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)が5日発表した週間石油統計(5月31日まで)によると、米国の原油生産量は日量1240万バレルと、過去最高を更新した
原油在庫は4億8320万バレルに増加し、2017年7月以来の高水準となった。
米原油先物の指標原油の受け渡し場所であるオクラホマ州クッシングの原油在庫は5080万バレルと、17年12月以来の水準に上昇したほか、メキシコ湾岸の原油在庫は2億4830万バレルと、17年7月以来の高水準となった。

米原油生産量が過去最高、在庫は17年7月以来の高水準

6月のEIA発表では、米国は一時的にですがサウジアラビアを抜いて世界一位の原油生産量を記録しています。

中東における原油生産量は確かに世界一位ですが、その代替生産地は存在しています。

現在原油安であることは、皆が理解しているところではあります。

これは、原油の生産過剰状態を当然に意味しており、サウジアラビアの生産量が日量半分になったとしても世界の在庫及び他国の生産で代替が出来ます。

また、トランプ大統領は原油供給維持の為に以下のようにツイートしているので、供給維持の安心感から上昇トレンドが維持することも無いでしょう。

原油価格に影響を与える可能性のあるサウジアラビアへの攻撃に基づいて、必要に応じて、市場を十分に供給し続けるのに十分な未定の量で戦略石油備蓄からの石油の放出を許可しました。 また、テキサス州およびその他のさまざまな州で現在許可プロセスにある石油パイプラインの承認を促進するよう、すべての適切な機関に通知しました。

google翻訳

備蓄石油放出により、原油供給は一定数維持されます。ただしこの状況が続けば当然短期的には原油価格に変動をきたすでしょう。

しかし、現在原油安から意図的に減産している状況ですから、原油価格を上昇させるにはまだ材料としては足りないです。

ただし、以下のシナリオの場合、原油価格上昇が考えられます。

①イランがサウジアラビアの原油生産拠点を攻撃しまくり、長期に渡りサウジアラムコの原油生産量が今以上に減産及び停止状態に至る。

②そして、原油は現在自由市場に近い状態ではあるものの、他国が利益を求めて供給量を維持、もしくは多少増産するだけにする。

多分②は起こらないんじゃないかなと思います。

ただ、サウジアラビアからの生産が減産すれば、他国の生産が追いつかないという可能性も考えられますが。

その場合でも原油価格の上昇は限定的だというのが私見です。

※追記

結構価格上昇したみたいです。見立てが甘かったかもしれません、短期的価格上昇はすると思いましたが、想像以上でした。

アジア時間16日早朝の取引で北海ブレント原油先物は急伸し、過去最大の値上がりとなった。サウジアラビアの石油施設を無人機が攻撃したことを受けて世界の石油供給の約5%が停止したためで、外国為替市場では円が上昇。米国株先物は下げて米国債先物は買われている。 ブレント原油先物は一時11.73ドル高の1バレル=71.95ドルと、ドル建て価格の上げ幅としては1988年の取引開始以降で最大となった。


原油急伸、過去最大の値上がり-サウジ攻撃に伴う供給減少で円も上昇

 

サウジアラムコのIPOは手を出さないほうが良い

今回のニュースでわかることは、サウジアラムコは確かに特大IPO事案です。

そのタイミングも非常に大事なものになります。

サウジアラムコの上場は直近、すぐにでもという話で、主幹事がどこかというニュースが上がったりしていました。

ただし、今回のイランからの生産地攻撃によりサウジアラムコのリスクが改めて表面化したと言えます。

サウジアラムコのIPOは2020~2021年と言われています。

しかし、軍事的緊張及び施設破壊が続くようでしたら当然これは延期すべきでしょう、今上場しても思ったより資金が集まらないのではないでしょうか。

サウジアラムコは巨大すぎるがゆえに、次世代エネルギーに移りゆく中で柔軟な利益追求が出来ないと私は考えています。

石油スーパーメジャーは今ですら既に石油依存からの脱却に向けて様々なリスク管理をしています。

しかしサウジにそれがあるのか?というのが私の疑問点です。

石油銘柄の持続性、永続性は認めますが、それも企業によりけりで、サウジアラムコは未だその企業状態も不透明です。

サウジアラムコのIPOは、現状私は手を出さないほうが良いというスタンスです。

それではまた次回お会いしましょう!

※石油銘柄の見通しや、スーパーメジャー4社比較は過去記事で行っています。私はエネルギーセクターは永続性持続性アリだと考えています。

※ランキングに参加しています、クリックしていただけると嬉しいです。(クリックするとランキングに飛びます)


ニュース
シェアする
仕事辞めたい男の投資ブログ

コメント