みずほFG第2四半期決算が出ました―普通に悪い―

銘柄分析

第2四半期の通期純利益に対するはメガバンク三行も高進捗率

3メガバンクの2019年4-9月期の連結決算は、市場関連収益の増加などで通期純利益目標に対する進捗(しんちょく)率が軒並み60%を超えた。ただ、国内外の景気不透明感からくる与信費用の増加リスクなど懸念材料も多く、下期については3社とも慎重な見方を示している。

3メガ決算:高進捗率でも警戒緩めず、景気に不透明感-通期据え置き

メガバンク三行とは、みずほ、三井住友銀行、三菱UFG銀行の3つのことですね。

3メガバンクが一瞬3バカバンクに見えてしまいました、いけないいけない……。

Bloombergの記事にもある通り、メガバンクはいずれも純利益が目標を超えるという感じでした。

なお、みずほFGの通期純利益目標は4700億円です。

 

記事にある「与信費用」とは、貸し倒れのお金のことですね。ちょうどみずほ総合研修所に用語があったので引用します。

与信関係費用とは、与信に関係する費用全体のことで、主に債権の回収が不可能になった際に行う「償却額」や債権が劣化したことで積み増す「貸倒引当金繰入額」等のこと。また、与信先の業績回復に伴い、引当金の取崩しを行う場合は収益として計上される。

与信関係費用【Credit-related Expense】

景気の判断に関しては、中々難しいところがあります。世界経済は確実に後退期にあるし、米国一人が気を吐いている状態ですね。

日本経済は増税で株価が下がることなく、日経平均は上昇しました。

あまり実態に即した上昇だとは思えませんが(日本に住んでいる日本人としては特に……。)

4~9月は、逆イールドカーブ発生もありましたが、債券価格が非常に高騰した時期でした。

そのため、収益が思ったより好調だっただけのようです。

未だ収益を改善する見通しが立たないのがもどかしいですね、何一つ成長分野が見て取れませんでした。

みずほFG純利益は前年比減少、他行と異なり収益は顧客部門が牽引

みずほFG短期決算より

連結業務純利益は前年比増ながらも、親会社株主純利益は前年比減少でした。

まぁぶっちゃけ減少するのは分かってたことって感じなのは年度計画でも明らかですね。通年でまずは年度計画を超えられるかが重要です。

市場部門は三菱UFJや三井住友と異なり前年比マイナスでした、どちらかと言えば牽引したのは顧客部門です。

【三井住友FG】

三井住友FG決算より

【三菱UFJ】

MUFG短期決算資料より

こう見ると中々面白い違いですね、みずほだけ市場の金利低下(債券価格上昇)の利益をさほど受けていなかったことが分かります。

逆に言えば、みずほは未だ手数料ビジネスからの脱却が出来ていないというのを示唆してるようにも思えます。

メガバンクは現在とにかく構造改革をして、組織のスリム化が急がれます。利ざやや顧客手数料で稼ぐビジネスは、今の日本では厳しいですからね。

構造改革の進捗

おう、もっと減らせや、という感じですね。

あくまでこれは見込みですので、決算の資料で9月末時点での数を見てみましょう。

3月末から9月までの半年間で減ったのは正社員16名😁

お、おう……臨時従業員平均数は671人なのでほとんど臨時従業員を切ってる事がわかりますね。

2026年目標の-1.9万人って、臨時従業員を切ってるだけでほぼ達成できる数字ですね……。

店舗数は変化なし。

店舗数マイナス38と書いてありますが、ほとんど2019年3月からこの1年は変化する事が無いのが分かりますね。

この調子で店舗数減らせるんですかね……。

ちなみに配当金は中期と同じく3.75円で前回と維持する見込みのようです。配当金まで下げられたらたまったもんじゃないです。

配当性向は40%くらいですね。

以前の決算では配当を維持することを目標にしていますと言っていたので、減配しなければまぁ許してやるよ!という感じです。

配当金の再投資先にはなりえないかな……。

やはり見通しは暗い、組織のスリム化が求められる

4-9月期決算の結果について、モーニングスターのアナリスト、マイケル・マクダッド氏は、市場部門以外の利益貢献が見られないと指摘した上で、低金利環境下でリテール部門が苦戦するなど「成長分野がない」と懸念材料を挙げた。

3メガ決算:高進捗率でも警戒緩めず、景気に不透明感-通期据え置き

総じて日本の銀行は成長性が無いという懸念があります。

銀行業って社会インフラのような側面もありますので、本来的には成長性を強く押し出すものではないと思います。

特にメガバンクに関してはこれより大きくなるとすれば海外進出だけですね。事実みずほFGだけでなくメガバンは全てアジア進出を進めています。

どこぞの記事で日銀がイールドカーブのスティープ化(長期国債の利回りを高くする)をするから銀行は大丈夫だよとか言ってた気がしますが、多分無理でしょう。

今日銀は確実に身動きが取れない状態になっています。マイナス金利、低金利時代は長期化するのが不可避な状態です。

すると、今までの国債買って利息で行きていくなんてビジネスは無理だし、手数料だって非常に安いネット銀行があるから、顧客が流れる恐れを考えれば上げるのは限定的。

とすればやはり海外進出が一番目のある選択肢という事になります。

すぐにかじを切ることが難しいことを考えれば、まず当面みずほFGは、組織のスリム化をすすめるべきでしょう。

それではまた次回お会いしましょう!

※関連記事です

みずほFGの銘柄分析記事です。電子決済の波に乗り、人員削減することで時代に即した組織になるしかメガバンクの生きる道は無いと思います。

マイナス金利の深堀りは間違いなく銀行を消耗させます。深堀りしても儲かるなんてことはありえません。

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