あえて考えるインデックス投資の注意点

解説

超絶今更ながらインデックス投資、ETF投資の注意点を考えました。

You Tubeやブログを見ても全世界株式か米国株式指数への投資を勧める人が多いです。

確かに、インデックス投資がお手軽で資産運用に非常に優れた方法なのは間違いありません。しかし、どういうものかを理解した上で投資をすべきでしょう。

流行っている今だからこそ、あえて冷めた目で見る必要があるでしょう。

インデックス投資のメリット

まずは、インデックス投資のメリットを考えます。

列挙すると、以下のとおりです。

  • 長期的に右肩上がりになる事が見込める
  • 銘柄分析する必要がない
  • リスク分散が十分にできる

という点です。

これは、長期的に見て①経済は拡大しつづけ、②基本インフレ方向となるという点が前提の投資となっております。

例えば、インデックス投資で人気のS&P500は過去この様に推移してきました。

一見これを見ると、

「なーんだ、ここ10年が異常に伸びてるだけじゃないか」

と思いがちです。

たしかに、リーマンショック後から5倍、ドットコムバブルからも3倍に増えまくっています。

しかし、これはグラフが現在の数字を目一杯グラフに入れようとしているからこのような形になっているだけです。

例えば、1990年を右端にすると、この様になります。

また、世界株式に連動するVT(バンガードトータルワールドストック)はこの様になってます。

もう少し過去にさかのぼりまして、全世界のGDPの推移はこの様になっています。

1960年の全世界GDPは1.373兆ドルだったのが、2018年には85.91兆ドルになっています。

58年で62.57倍となっています。とくに、2000年以降急進的な伸びを記録しています。

全世界株式連動インデックスがGDPに連動するわけではありませんが、拡大方向として目安にはなります。

S&P500とは違って、大きな伸びとまでは言えませんが、確実に長期的に右肩上がりであることが分かります。

インデックス投資とは、この右肩上がりの経済拡大をし続けるという前提をもって、長期的に投資していくものになります。

連動するETFや投資信託は数多くありますが、人気があるのは米国集中型もしくは全世界型というところでしょう。

一つの会社に集中投資するのと異なり、指数に連動するため、指数に採用されている会社や資産全てに分散投資しているのと同じになります。

そして、指標に投資する場合は個別的に銘柄分析する必要がないため、まさに寝ていてもできる投資という事になります。

インデックス投資のデメリットとは

こんな最強な投資方法のデメリットなんてあるのか?という感じです。

有名な話ですが、長期投資界隈では有名なウォーレン・バフェット氏は「個人投資家はS&P500に定期的投資しなさい」と言っています。

それくらい、確実な投資方法だと言えますし、個人的にもインデックス投資はかなりオススメの投資方法になります。

さて、そんなインデックス投資のデメリットをひねり出してみます。

  • 今後も右肩上がりとは言えない
  • トラッキングの担保がない
  • 今後の手数料の保証がない
  • 出口戦略の必要性

これらがデメリットとなります。

右肩上がりの確実性

今後も右肩上がりとは言えないというのは、インデックス投資における前提を覆す考え方です。

現在が経済の頭打ちで、今後は横ばいになってしまうか、今後は思ったより右肩上がりにならず微増で成長率の鈍化が考えられます。

小型株が大型株になることはあっても、全体的に見れば大きく成長することはない……。

資産を増やすには、成長する小型株を見極めるしか無くなってしまうという未来です。

トラッキングエラーの可能性

さて、次はトラッキングの担保の問題です。

指数に直接投資は出来ませんので、金融商品に投資をするという形になります。

つまり、その金融商品の価値がしっかり目標とする指数に”連動”する必要があります。

この連動をトラッキングと呼びますが、トラッキングエラーが起きてしまうという問題があります。

インデックス・ファンドに代表されるパッシブ運用の投資信託(ファンド)の、ベンチマークからの乖離(かいり)のこと。

パッシブ運用の投信は、ベンチマークの動きにできるだけ近似するように設計されていますが、種々の理由で完全には一致しないケースが多々あります。この誤差のことをトラッキング・エラーといいます。

トラッキング・エラー/大和証券 金融証券用語解説

そのため、指数乖離率が低いETF、ファンドに投資をするべきなのです。

現在人気のETF、投資信託は乖離率が低いためその分も含めて優秀な商品、人気があるという理由になります

しかし、このトラッキングも将来に渡って保証されるものではありません。

ETFは直接その会社を保有しているわけではないため、どうしても誤差が生じます。

つまり、指数が右肩上がりだとしても、ETFや投信が同じく右肩上がりになるとは限らないという事になります。

ETFは分散投資!右肩上がり!安全!というわけではなく、現在資産流入が年々増えているためトラッキングが今後も維持できるかが気になるところです。

特に、長期投資においては経済拡大というプラスサムゲームに乗る考えがベースになるため、実際のGDPなどの経済拡大の増え方から乖離することは、長期投資の基本から外れてしまう事になります。

手数料が低いままか?

さて、現在特に米国の運用会社は手数料を下げる競争を行っています。

信託手数料、運用手数料は運用会社の収入の生命線であるため、過度な手数料競争は、運用のクオリティを下げることになりかねません。

運用手数料は現在バンガードが非常に低い水準を維持しており、VOOは0.03%という驚異の数字を記録しています。

手数料が低すぎてもトラッキングエラーの心配やファンドの安全性の心配があるし、手数料が高くなるとこれも指数と乖離することになります。

過度な心配ではありますが、低い手数料の投信がいいのは間違いありません。

出口戦略の必要性

長期投資においては、いつ現金化するか?という問題がつきまといます。

仮に高配当再投資戦略の場合、ホールドし続ければ配当金が出続けますので、いつまで持っているか?というよりかは配当金発生装置と割り切って現金化しないという考えもありになります。

一方で、ETFや投信も少額ながら分配金はあるものの、ファンド内で配当金再投資を自動的にって投資家にお金が渡らない事も多いです。

この場合、いかに資産が増えようとも、売って現金化しなければ全く意味がありません。

いつ売るか?ということが非常に重要であり、何も考えずにホールドしていけばいいなんてことはないです。

解決方法としては、毎月投資をしていき、20年後にその年の分売却するというのがいいかなと思います。

人気なのは理由がある

とはいえ、歴史的に右肩上がりの経済拡大がなされているのは信頼に値します。

指数の連動も、優秀なファンドを選べば良いでしょう。

少なくとも個別株を買うリスクを考えれば、確実に資産を増やせる方法として考えられます。

現在米国は10年以上の長期景気拡大を記録しています。

インデックス投資や米国株投資が流行ってから一度もリセッションを経験しておらず、おそらくインデックス投資を始めた大半の人は経験していないでしょう。

景気後退が始まれば、また別の投資が流行る事になると思います。

インデックス投資をすると決めた場合は、リセッション入りしても景気拡大して高値だろうがとにかく投資し続けることがミソとなります。

当初の計画、方針をしっかり堅持して投資を続けることができるかが重要になりますね。

資産運用を始める人が、インデックス投資をするのは非常に賢い選択をしたと言えます。

あとは、その賢い選択肢を実行し続けるかが、今後の人生を分けるのでしょう。

それではまた次回お会いしましょう。

※関連記事です。

ETFの危険性について警鐘を鳴らす人もいます。大型株は特にバブルになっているという見方です。実際バフェット指数は長く150%になっています。

個別株の破壊力は夢があります。ETFにはそれがありません。しかし、確実に市場平均に勝る銘柄が分からないからこそ、インデックス投資に魅力があるのです。

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