【PG】プロクター・アンド・ギャンブル銘柄分析―連続増配63年の生活必需品メーカー―

銘柄分析

アリエール、ファブリーズ、パンテーンなどでおなじみ生活必需品で有名なプロクター・アンド・ギャンブルの銘柄分析です。

個人的に銘柄分析は行っていたのですが、記事にしてないことに気がついて記事化。

基本情報(ティッカー、配当利回り、PER、ROE)

社名:The Procter & Gamble Company

ティッカー:PG

セクター:生活必需品

S&P格付け:AA-

PER:24.30(2020/4/21時点)

ROE:24.78(2020/4/21時点)

株価:$119.68(2020/4/21時点)

配当利回り:約2.62%(2020/4/21時点)

権利落ち日:1、4、7、10月

配当支払日:2、5、8、11月(最近は各月15日以降の最初の営業日が多いみたいです)

※決算月は6月です。通年決算は6月を基準に行われています。

生活必需品メーカー時価総額No.2

米国企業内の並み居る生活必需品メーカーが居る中での時価総額No.2です。生活必需品の製造メーカーであれば1位ですが。

なお、米国内生活必需品セクター時価総額ランキングは以下のとおりです。

1位:ウォルマート

2位:P&G

3位:コカ・コーラ

4位:ペプシコ

5位:コストコ

6位:フィリップモリス

……

ちなみに世界ランキングであれば、フィリップモリスの次にディアジオ、ブリティッシュ・アメリカン・タバコが続いてきます。

米国内ランキングであれば、フィリップ・モリスの次はモンデリーズ、アルトリアとなっていきます。

ウォルマートやコストコは生活必需品小売であるため、家庭用品業種内であれば当然No.1の企業です。

数多の主力商品

日用品を主力としており、日本国内でもよく聞く商品が多いと思います。

日本は花王という絶対王者が居るため売上伸ばせてませんね。

衣料洗剤:アリエール、レノア、ボールド、Tide(全米No.1売上洗剤)

台所洗剤:ジョイ

エアケア:ファブリーズ

おむつ:パンパース

吸水ケア:ウィスパー

ヘアケア:パンテーン

スキンケア:SK=Ⅱ

シェービング:ジレット

ホームケア:バウンティ(キッチンペーパー)、シャーミン(トイレットペーパー)

圧倒的じゃないか我軍は……。

日本で打ってない商品も一部記載しておきましたが、基本的には見たら分かる、聞いたことはある商品が多いと思います。

圧倒的ブランド力は日用品においては他の追随を許さないメーカーですね。

部門別売上割合

2019年6月の通年決算書から引用しました。商品が日用品の中でも多岐にわたっているためかなり大雑把な括りになっています。

英語で全然分からん!って人のために、セグメント訳を入れたグラフを用意しました。

洗剤やおむつ、生理用品、ペーパー類の売上が非常に多い事がわかります。

個人的にもP&Gといえば洗剤のイメージがありますね。

株価チャート

10年チャートです。

2018年から急激に株価を上げました。理由としては事業再編によって効率的な経営がなされるようになった事が要因です。

売上も2017年頃までは減少傾向にあったのですが、2018年から上昇に転じています。

どこまで伸びるのかという感じですが、先述したとおり強いブランド力を持つ生活必需品メーカーですので、チャートが示す通りディフェンシブな動きをすることは間違いないでしょう。

財務諸表

売上高、純利益、フリーCF、営業CFマージン

売上自体はきれいな右肩上がりではないかもしれませんが、先程記載した通り、事業再編による効率化のためですね。

特筆すべき点を挙げていきましょう。

フリーCFの多さ

毎年増減はあるものの、フリーCFが非常に高い水準でまとまっているのは好感できます。

キャッシュ創出能力には、営業形態を考えても疑いの余地はありませんね。

財務CFを含めたCF純利益はこの様になっています。

まぁプラマイゼロくらいでしょうか。

プラスばかりだとお金を無駄に持っていることになりますし、マイナスばかりだとお金が無くなってばかりなので、トータルがプラマイゼロかそれに近い数字を推移しているのが一番りそうでしょうね。

営業CFマージンの高さ

地味に右肩上がりになっているのがすごいです。2016年あたりからはアベレージが20%以上になっています。

今後もこれが続くのであれば、増配は難くないでしょう。

2019年の低い純利益

これは心配することはありません。

というか米国の決算方法が微妙に変わって、ジレット買収による含み損も決算上反映させるという謎ルールによるものです。

そのため、純利益はあまり参考にならない数字になってしまいました。

EBITDA、同マージン

減価償却、税金等の経費を差し引く前の利益をEBITDA、売上におけるEBITDAの割合をEBITDAマージンと呼びます。

先述の通り、EBITDAが決算方法変更によりあまり参考にならなくなってしまいました。

EBITDAマージン及びEBITDAは2019年分は参考になりませんが、概して高い水準を維持していたことがわかります。

また、総負債も今の所安定した推移をしているように見えます。

債務の安全性(CR:流動負債比率、DER:負債資本倍率)

DERは0.9以下が目安ですが、余裕のクリア。

一方で以外なのがCRが1にすら満たない点です。

CR(流動比率)は1年以内に現金化できるお金/1年以内に返済すべき負債で数値化されますが、手元キャッシュが意外と少ないのでしょうか。

同じセクターのPEP、KOも同じ水準なので、特段心配する必要もなさそうですが。

発行済株式総数

自社株買いをずっと進めていますね。

基本的に増配&自社株買いという理想的な株主還元をしてくる会社です。

配当金推移、配当性向(連続増配63年)

先述の通り、決算に含み損を入れてしまうことから、EPSがあまり信頼に値する数字ではなくなったため、新たに配当性向(FCF)を導入しました。

これは「配当金÷1株あたりのフリーキャッシュフロー」で計算したものです。

会社によるかもしれませんが、配当金支払いは財務CFで計算されることが多いため、中々参考になるのではないかなと思い導入。

 

通常の配当性向はEPS低下によって204%にまで上昇してしまいましたが、FCF配当性向は安定した水準で推移していることがわかります。

まだまだ増配余力があると見て良いでしょう。

【配当利回り推移】

かつては利回り3%以上で推移していましたが、現在はむしろ2%台が多いですね。

コロナショックでも3%に一瞬乗っただけですので、今後3%台というのは難しいかもしれません。

利回り基準で考えても3%を目安にすると投資タイミングはかなり限られてしまいそうですが、私は3%を目安にしようと思います。

総括

これぞディフェンシブ株、世界に根付くNo.日用品メーカー、増配安定性もピカイチ。

配当利回りを狙うよりも、連続増配で将来買付価格に対する配当利回りが高くなる事を狙う方が良いかもしれませんね。

おそらくこのメーカーの配当利回り3%を超えるというのは、会社自体に何か大きな不安が生じたか、社会的に大きな株安状態になったかのどちらかだと思います。

現段階では、大きな訴訟リスクが生じるくらいしか思いつきませんが、そういう時はじゃんじゃか投資していきたい銘柄だと思います。

 

それではまた次回お会いしましょう。

 

※関連記事です

生活必需品メーカーとしてコカ・コーラ、ペプシコなどが時価総額ランキングに肩を並べるメーカーとしてありますね。これらは飲料、スナック菓子メーカーです。

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