【PEP】ペプシコ銘柄分析 ペプシコーラで有名な食品メーカー

銘柄分析

2019年版のデータを反映させました。Annual Reportはまだのため、グラフは2018年のをつかったままです。

コカ・コーラと双璧をなす清涼飲料、スナック菓子メーカーのペプシコの銘柄分析です。

配当利回りもコカ・コーラと近いところからよく比較対象となります。

やめたい夫としても、購入を検討している会社ですが、銘柄分析したいと思います。

基本情報

会社名:ペプシコ

ティッカー:PEP

セクター:生活必需品

S&P格付け:A+

PER:21.51(2020/03/13時点)

ROE:53.4515% (2020/03/13時点)

株価:$127.45 (2020/03/13時点)

配当利回り:3.31% (2020/03/13時点)

配当日:3,6,9,12月(支払いは3,6,9,翌1月)

同業種内売上No.1、時価総額No.2

飲料大手であり、売上高は同業種No.1です。

売上割合は飲料が46%、食品が54%と、食品事業の方が売上割合は多くなっています。

いくつかブランド事業を持っています。

【Frito-Layブランド】

有名なのはチートスやマイクポップコーン、ドリトスでしょうか、スナック菓子ブランドです。

【Pepsi cola】

日本でペプシコと言えばこの商品でしょう、世界規模ブランドの一つです。

【Gatorade】

ゲータレードとはスポーツ飲料ブランドで世界No.1のシェアを誇ります。

これ以外にもクエーカーフーズ(オートミール、シリアルブランド)や、トロピカーナ(フルーツジュースブランド)があります。

よく比較対象となるコカ・コーラ社とは異なり、清涼飲料以外にも食品事業を手堅く広げています。

売上内訳

2018年の通年決算レポートから引用します。

売上割合米国企業かつアメリカという大消費国家が原因なのか、売上内訳はアメリカが57%、それ以外43%となっています。

更に細かく地域別したものがこれです。

北米およびラテンアメリカで約70%です。

一方アジア中東北アフリカは人口の割に9%と少なめ、ヨーロッパ、南アフリカで18%といった割当です。

生活必需品セクターかつ、手広く食料品を扱ってはいますが、米ドル高の影響を受けやすい銘柄であることが分かります。

ドル高の影響を受ける

現在ドル高を叫んでいるトランプ大統領や、そのトランプ大統領のサンドバック状態になっているFRB(及びパウエル議長)がどのように今後ドルレートを調整するかが見ものです。

とはいえ、かなり事業内容的に手堅さを感じさせ、まさに永続する企業と言えるのではないでしょうか。

炭酸飲料離れ

上グラフで分かる通り、北米の飲料売上は全体の33%ですが、コカ・コーラ社同様世界的健康志向から炭酸飲料の売上が下がっています。

ペプシコーラの売上が下がる一方、他の事業での拡大が求められています。

連続増配年数:47年

増配王の称号がすぐ近くまで迫っています、多分達成するでしょう。

長期ホールドに向いたディフェンシブ性のある銘柄ですので、今後も増配年数が伸びることは間違いないでしょう。

配当性向など今後の増配の可能性、持続性は後述します。

エナジードリンク会社「ロック・スター」、中国スナック菓子大手「ビー・アンド・チアリー」買収

米清涼飲料水・食品大手ペプシコ<PEP>は23日、中国市場でのシェア拡大を狙って、中国食品大手ハオシャンニー・ヘルスフードから傘下のスナック菓子オンライン小売り最大手ビー・アンド・チアリー(Be&Cheery)を7億500万ドル(約782億円)で買収することで合意したことを明らかにした。

 ペプシコはビー・アンド・チアリーの買収により、中国の食品・飲料水市場でトップクラスの企業になるとしている。中国・商務部によると、同国のスナック市場は16年までの過去10年間で約5倍に急拡大しており、20年の市場規模を約3兆元(約47.3兆円)と予想している。

ペプシコ、中国スナック菓子大手ビー・アンド・チアリーを約782億円で買収合意

2月23日に中国スナック菓子大手を782億円で買収しました。中国でのスナック菓子市場が急速に拡大していることから、売上を増やすために中国市場へ買収という形で乗り入れました。

このあとに新型コロナ懸念が進みましたので、中国は特に感染震源地でもありこの買収の効果が現れるのは更に先かもしれませんね。

清涼飲料水・食品大手ペプシコ<PEP>は11日、エナジードリンクの独立系大手ロックスター・エナジー・ビバリッジを38億5000万ドル(約4000億円)で買収すると発表した。

(中略)

 ロックスターの買収は20年12月期上期(1-6月)に完了する予定だが、買収効果がペプシコの売上や1株当たり利益(EPS)に大きく現れるのは21年12月期以降になるとみている。

ペプシコ、エナジードリンクのロックスターを約4000億円で買収合意

また、ペプシコは炭酸飲料が健康懸念から売上が下がっているため、人気が拡大しているエナジードリンク会社も買収しました。

買収の効果が現れるのはどちらの会社も来年以降になりそうですね。

株価チャート

10年チャートです。リーマンショック後なのもありますがキレイに右肩上がりですね。

米国の長期好景気の中でもギリシャ債務危機やチャイナ・ショックの中で軽い暴落はあったでしょうが、気にせず右肩上がり。

2017~2018年は120ドルを頭に何度も下がってますが、2019年に120ドルを超えてからは簡単に140ドルまで上昇しました。

仮に2011年に70ドルで高値つかみしたー!なんて思いながらホールドしていたら、現在なら買付価格に対して配当利回り5.7%になります。

連続増配かつ株価を上げている銘柄は本当に強いですね。

財務諸表

ペプシコの財務諸表は2015年から一度下がりましたが、右肩上がりになって、また2011年の水準に戻ってきました。

2018年は純利益が高いのですがこれは資産売却のためです。フリーCFが突出しているのも投資CFがプラス(資産売却益)だからですね。

2011年から横ばいの売上高

炭酸飲料の売上減と、他の事業の増収が相殺している状態です。

コカ・コーラの売上が右肩下がりになっているところを見ると、ここに炭酸飲料水事業以外の売上を伸ばしているペプシコの底堅さが分かります。

また飲料水事業の売上の伸びも助力しています。買収を進めて、規模を拡大できるかが勝負どころですね。

以下ロイターのペプシコの記事の引用です。

米清涼飲料・スナック菓子大手ペプシコが3日発表した第3・四半期決算は、利益と売上高がともに市場予想を上回った。販促活動が奏功したほか、低カロリーの飲料やスナック菓子が好調だった。

株価は3%高で終了した。

会社帰属の純利益は16%減の21億ドル。広告費や設備投資がかさんだ。ただ、調整後の1株当たり利益は1.56ドルと、リフィニティブ/IBESがまとめたアナリスト予想平均の1.50ドルを上回った。

純売上高は4.3%増の171億9000万ドルと、アナリスト予想の169億3000万ドルを超えた。

2019年通年について同社は、既存事業売上高の成長率見通しである4%の達成を見込んでおり、目標を超える可能性もあるとした。調整後1株利益見通しも据え置いた。

米ペプシコ、第3四半期業績が予想上回る 販促が奏功

突出したフリーCF創出能力

毎回財務諸表グラフの緑がフリーCFなんですが、緑がここまで沢山伸びているのはすごいですね。

グラフ中一番少ないのが2010年ですが、この年は投資CFが大きいだけですね。

景気回復局面に向かい投資をし上手く売上高を伸ばしたのが分かります。

偶然かもしれませんが、機を見ることが出来たと言っても過言ではないでしょう。

フリーCFがマイナスになることはこれからも無いんじゃないかと思わせてくれます。

ちなみに債務CFを含めたCF純利益は以下のとおり。

ここまでプラスが多い銘柄は中々ないと思います。

JNJとかでも全体でプラマイゼロとかでしたし、お金沢山あるでしょうね。

営業CFマージンは15%前後を堅持

同業種のコカ・コーラよりは平均して5%ほど下回る数字でした。

ペプシコがより多く自由市場の競争にさらされている事がわかります。

飲料だけでなく、スナックなど商品の種類が多いところから、特定の商品の支配力があったとしても、全体的に見れば誤差になるわけですね。

とは言え、15%以上がほとんどであることを考えると十分すぎる数字だと思えます。

2019年は14%でしたが、概ね過去と同じレンジを推移していますね。このまま売上を伸ばせるでしょうか。

 

全体的に見て財務諸表に文句をつける点はあまりありませんでした。

EBITDA、EBITDAマージン 、総負債、財務CF

EBIIDAは横ばいですね。

収益力という意味ではあまり変わってないのかも。

売上に占めるEBITDAの割合(EBITDAマージン)は20%前後を推移しています。

買収したし、来年EBITDA上がるかも。でもEBITDAマージンが下がったらあまり意味がないんですよね。

負債はリーマンショック後増加してます。

債務の安全性(CR:流動負債比率、DER:負債資本倍率)

DERは負債資本倍率 で、1を下回ると財務が安定していると言われています。

CRは流動比率と呼ばれ、流動資産/流動負債で表現されます。

短期負債を返済する能力の高さを表しており、0.8~0.9を下回ると危険と言われています。

コカ・コーラ社も同じでしたが、DERは基本的に近年上昇傾向、2017年をMAXに、2018年は下がりました。

DERは1を上回る

セクターごとに数字の方向性がありますが、DERは1を下回ることはなさそうです。

2018年は2.2と数字を良くしてきているので、また1代になるとは思いましたが2019年は微減。うーん、悪化よりはいいでしょうか。

現状財務状況がひどく不安定とは言えないでしょう(S&P格付けA+ですしね)。

ただし今後上昇傾向なのか、一時的でまた安定して下がるのかは継続して注視したい部分です。

CRが悪化した

昨年は数字を悪くしましたが、平均して1は上回っています。2011年にも1を下回っていますが、特別悪い状況ではないでしょう。

ハラハラする数字ではないと考えられます。

しかし、2019年のCRは0.86となっており、更に数字を悪くさせています。

流動資産の増加と共に流動負債が増えているのですが、流動資産が近年減少しています。

流動資産は1年以内に現金化が出来る資産のことです。

買収を2020年に行ったため、さらに下がる可能性がありますね。

発行済株式総数

地味に右肩下がりです、ちょっとずつ自社株買いを進めてます。

買収を進めた2020年はどうでしょうか?引き続き注目ですね。

配当金推移、配当性向推移(連続増配47年)

もちろん47年増配しているので、バリバリ右肩上がりの美しいグラフです。

配当性向は2017年の税制改革で異次元な数字を出す企業が多数いる中なんと100%以下に押さえています。

たしかコカ・コーラは500%くらいになってたと思いますが……。

2018年の数字を見ても、配当性向は40~50%を推移しているようです。2019年は配当性向が70%を超えました。

2005年から比べると右肩上がりの傾向ですので多少注意。

景気循環サイクル的に景気後退局面に入っても、十分利益を出すことが見込まれていますので、大きくEPSを下げて配当性向がボロボロになることは無いんじゃないかと思います。

事実2007~2008年でも売上高及び純利益は増収しています。

【配当利回り推移】

これを見ると2.5~3.2を上下しているのが分かります。

投資をする判断としては、3%~3.1%を超えたあたりでの投資になると思います。

ホールドしていれば増配するのは分かりきっているので、長期的に見てすぐにホールドするのも手ですね。

総括

底堅いディフェンシブ性が光る生活必需品セクターの雄、増配年数はまだまだ伸びる。

【KOとの比較】

よく比較対象となるコカ・コーラ社とは弱点が異なります。

比較記事をだそうと思いますが、同じS&P格付けA+でも数値上はPEPよりKOの方が優れています。

また、営業CFマージンはコカ・コーラの方が5%上である点も優れています。

ただし、炭酸飲料以外にスナック菓子やシリアル、スポーツドリンクなど手広く取り扱っているのは非常に好感が持てます。

売上を横ばいで維持させているのがその証で、コカ・コーラ社がコーク1強(もちろん他にも商品あるけど)なのに対して、ペプシコーラとそれ以外総合力で圧倒しているのがペプシコです。

この点をどう見るかというのがこの二社を見る上での判断基準になるのではないかなと思います。

配当利回りで判断するのでも良いと思います。

リーマンショック前のリーマン・ブラザーズの格付けが高かったのと対して、セクター的にペプシコが債務返済能力が低下することは少ないと思います。

唯一財務上の不安が今後どうなるんだろう?って思いましたが、それも数年数値の推移を見てみるべきなのと、同じセクター、業種を比較してみないとなんとも言えません。

基本的に自社株買い、増配、売上拡大傾向と会社の力強さを感じさせるバイ・アンド・ホールド向きの会社だと思いました。

配当利回りが上がった状態の時に……こっそり狙ってみようと思います!

それではまた次回お会いしましょう。

※比較対象はKO(コカ・コーラ)になると思います、KOの分析記事は以下のとおりです。

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