【OXY】オクシデンタル・ペトロリウム銘柄分析

銘柄分析

2019年版のデータを反映させました。

コロナショックと超原油安によって配当利回りは最で25%になりましたが、減配発表。

このタイミングで記事を更新しても、すぐに株価が戻って記事が参考にならないかもしれませんね。

基本情報

社名:Occidental Petroleum Corporation

ティッカー:OXY

セクター:エネルギー

S&P格付け:A

ROE:4.82(2019/12/31時点)

PER: 19.43(2020/03/6時点)

株価:26.86ドル (2020/03/6時点)

配当利回り:12.1212% (2020/03/6時点)

※2020/3/9時点で更に大暴落、株価は$12.51、配当利回り約25%となっております。どうなってんですかこれ!

※2020/3/10に減配を発表しました、実績の配当利回りは26.5%ですが、86%減配ですので、3.7%程度の利回りになるでしょうか。

名前の通り石油銘柄です。米国及び中南米、中東で石油・天然ガスの探鉱、開発・生産などを手掛けています。

高配当銘柄のエネルギー株の中でもとりわけ高配当です。

インカムゲイン目当てでもここまで高配当だとビビりますが、案の定減配しました。

アナダルコ買収合意

米オキシデンタル・ペトロリアムは、米アナダルコ・ペトロリアムに対する380億ドル(約4兆1800億円)規模の買収計画を進める。石油業界では少なくともここ4年で最大の買収標的となったアナダルコを巡り、オキシデンタルと競合していた米シェブロンは買収合戦から撤退した。

オキシデンタルがアナダルコ買収合戦で勝利、シェブロンは提案撤回

石油業界の中で大きな買収事例でした。

4兆円を超える買収となり、同社を投資しているバークシャー・ハザウェイの支援もあったそうです。

米石油会社のオキシデンタル・ペトロリアムは30日、同業のアナダルコ買収に向け、著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイから100億ドル(1兆1100億円)の支援を受けると発表した。アナダルコを巡っては米石油メジャー、シェブロンと争奪戦になっており、バークシャーから資金面で後ろ盾を得て買収実現を目指す。

バフェット氏、オキシデンタルに1.1兆円支援 アナダルコ買収で

余談ですが、ハザウェイって聞く度に機動戦士ガンダムの「ハサウェイ・ノア」の顔が頭をよぎります😩

買収すれば負債を多く抱え、リスクが増えるために株価は下がる傾向にありますが、例にも漏れずオクシデンタル・ペトロリウムも激下がりしました。

アナダルコは米シェール最大鉱区パーミアンで石油・ガス開発を手掛けている。米オキシデンタルのビッキー・ホルブ最高経営責任者(CEO)は発表資料で「当社はアナダルコの補完的な資産から圧倒的な価値を生み出せる立場にある。

バフェット氏、オキシデンタルに1.1兆円支援 アナダルコ買収で

アナダルコはシェールオイル、シェールガスの開発を手掛けています。アナダルコを買収することで、日量生産量は2倍になります。

私は長期に渡ってエネルギー需要は増加すると考えています。

新エネルギーが出たとしてもオイルやガスとしてのエネルギー需要がいきなりゼロになるわけもないです。

したがって、現在原油価格が下がって株価が下がっているエネルギーセクターは、配当狙いなら買いだと考えます。

連続増配17年も、2020年に減配を発表

2020年7月からの四半期配当を0.79ドル→0.11ドルへ約86%減配することを発表しました。

これにより原油価格が30ドル台に損益分岐点が移るそうです。

エネルギーセクターは原油価格に左右されますが、あまりにも原油安が続いており他の石油銘柄も対応を迫られそうですね。

株価チャート

わぁお、すごい勢いで落ちてますね。

この後見る財務諸表のグラフで分かりますが、2014年~2017年はシェール革命の原油価格下落によって決算の内容が非常に悪いです。

2018年は多少持ち直していますが、結局アナダルコ買収などで下落は止まらず現在過去最低を記録しています。

2020年はコロナウイルスによる原油需要減速、原油価格暴落による株価大暴落が進んでいます。

財務諸表

2018年は持ち直しましたが、目に見えて2014~2017年の純利益が苦しくなっています。シェール革命以降の原油価格低下にはみんな苦しんでいます。

先日OPECで強調減産を2020年も引き続き行うことで同意していましたが、来年はどうなるでしょうか。

2019年は地獄の年です、アナダルコ買収であらゆる財務諸表上の数字が悪くなっています。今後この巨額の負債をしっかり返済できるかが勝負ですね。

尋常じゃない営業CFマージン

一度計算間違いかと思って、参考元のデータが違うかなと思ってOXYのHPの決算レポート見て数字を確認しましたがやはりあってるようです。

ほぼ4割超え、一番低いときでも27%の営業CFマージンと、尋常じゃない数字です。

アナダルコを買収したのが吉と出るか凶と出るかは、あとになってみないとわかりませんね。

フリーCFがマイナスの年がある

これはあえて書きましたが、いわゆるスーパーメジャー4社の内、2005~2018年で一度もフリーCFがマイナスにならなかったのはエクソンモービルだけです。

他は、2,3回はマイナスになっていますし、大体2015,2016年です。

2019年はアナダルコ買収による投資CFが尋常じゃないマイナスを記録しており、全てそれです。

他の年は通常通り利益を上げていますから、そこまで気にすることはなく、いつもどおりの石油株らしい財務諸表だと言えます。

なお、財務CFを含めたCF純利益(ネットキャッシュフロー)は以下のとおりです。

マイナスの年が多めという感じです。

原油価格が下がればとにかくマイナスになるというのがわかりやすく表示されていますね。

プラマイゼロで抑えて欲しいところですが、マイナスに傾いています。

2019年はフリーCFこそ大幅マイナスですが、ほとんどを社債発行によってまかなっているためNCFはプラスになっています。

ちゃんと返済できるでしょうか。

売上は上昇中

2016年から2019年まで売上高は上昇しています。

純利益も上昇傾向でしたが、2019年はマイナスに。

アナダルコ買収によってさらに加速した売上高ですが、利益に結びついていないと厳しいですね。来年どうなるかが気になるところです。

EBITDA、EBITDAマージン 、総負債、財務CF

営業CFマージンと同じくEBITDAマージンが非常に高いです。驚異的です。

2015年は純利益マイナスですので面白い形になっていますね。基本的にEBITDAマージンは下落傾向にあります。

総負債は一度減っていましたが、近年また上昇傾向です。2019年はアナダルコ買収によりさらに増えました。グラフが面白いことになってます。入力ミスかと何度も見返しました。

石油銘柄は原油価格に売上を左右されますから、EBITDAはほぼ売上と同じ推移になりますね。

財務CFは例にもよって穴ダルコ買収のための長期債超発行が理由です。

債務の安全性(CR:流動負債比率、DER:負債資本倍率)

やっぱり2019年すごいことになってますねw

【DER】

DERは2018年まで優秀です。0.9以下だと良いと言われており、近年上昇していますがそれでも0.48です。

ですが2019年の数字は1.1522と2倍以上に上がっています。

S&P格付けAですが、もしかしたら格下げあるかも。S&P格付けはDERを重視しているっぽいので。

【CR】

1を上回り、2.5以上が良いと言われていますが、常に1はオーバーしています。

差し迫り資金に困る事はないでしょう。

というか、今まで分析してきた企業で2.5以上の企業全然見ないのですが……。

1を超えていればいいくらいな感じです。定期的に返済していかないと、長期債の返還期が目前にきてしまい、CRが急下落する恐れアリ。

発行済株式総数

2006年から2018年で1億株ほど減らしています。

2019年はやはり急上昇、とはいえ、2013年以前の水準に戻っただけですね。

……2011~2013年は原油価格100ドルでしたけどね。

うーん、これは厳しそう。

配当金推移、配当性向 (連続増配17年)

EPSがかわそうなことになっている2014~2019年は、配当性向のグラフが凄いことに。

2005~2015年は増配率はいい感じなのですが、そこから本当に微増。相当苦しいのが見て分かりますね。

連続増配17年ですし、近年の微増は連続増配を意識していると思われます。それでも株価の減少がエグいですが……。

総括

現在の株価は30ドルを大きく下回っており、配当利回りを見ても明らかに割安水準であることがわかります。

営業CFマージンが非常に高いのも注目です。

通常スーパーメジャーたちで10%台、シェブロンが頑張っても20%付近です。

一方オクシデンタル・ペトロリウムは40~60%です(粉飾決算してませんかね、大丈夫ですかね。)

業績回復の目があればいいのですが、2019年度も決算は悪い数字が出ています。前年1~9月との比較で純利益は7分の1程度と売上の回復見込みがありません。

アナダルコを無理に買収したと見られており、その事もあいまって株価が急落しています。

原油価格については、60ドルを上値にそれを超えるのは難しいのが直近の原油チャート上から読み取れる数字です。

シェールオイルが採掘されるようになってから、シェールオイルの採掘コストを考えると1バレル60ドルというのは十分に利益が取れる数字だからですね。一方原油価格が30ドルとかだともはや損益分岐点を下回り売れば売るほど損になります。

2019年第3四半期の決算はボロボロでした、純利益マイナスです。

とにかく気になるのが2019年の巨額負債です。

原油安が続く見込みがあるなか、果たしてちゃんと債務を返済していけるか少し疑問が残ります。DER1.2自体は全然よく見る数字ではありますが、石油銘柄にしては異常に多いです(他のスーパーメジャーは0.2~0.4くらい)。

OXYが復活すると見れば今は絶好の買いですが、買うとすればリスクを意識しなければなりません。

現在復調の兆しは無いのですが、それでも財務の健全性やセクター的に今の利回りで買いに入るのは、ありえない選択肢ではないと感じています。

やめたい夫としては、買いの候補としてそっと観察を続けていきます。

それではまた次回お会いしましょう!

※関連記事です。

減配を発表しました。連続増配ができる銘柄というのがいかに重要か、ですね。

石油銘柄の見通し分析です。短期(今後数年)で見れば株価は低調であり続けると考えられます。また、成長性が見込める業種ではなく、まさに長期投資でインカムゲインとして狙う為であれば買っても良い銘柄なのではないでしょうか。潰れることはないと考えます。

現在も中東情勢は不安定です。シェール革命が起きたとは言え、採掘は簡単にオンオフができずコストがかかることから中東の石油事情が変われば原油価格はすぐさま高騰します。

スーパーメジャー4社の比較記事です。個人的にはロイヤル・ダッチ・シェルとエクソンだけ買ってりゃ良いんじゃないかと思ったり……。

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