【JNJ】ジョンソン&ジョンソンの2020年第1四半期決算は純利益増も通年予想は引き下げ

銘柄分析

売上増も楽観視は出来ない状況です

米医薬・日用品大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が14日に発表した2020年1~3月期の連結決算は、純利益が前年同期比55%増の57億9600万ドル(約6200億円)だった。新型コロナウイルス流行を受けた買いだめが市販薬や日用品の販売を押し上げた。

米J&Jの1~3月期、純利益55%増 通期予想は引き下げ

4月14日にJ&Jの第1四半期決算がありました。

記事の通り、純利益が55%も増えましたが、新型コロナを前にした買いだめの影響に過ぎず、第二四半期以降は減収が見込まれます。

J&Jの第1四半期決算のサマリーを翻訳したものを引用すると次のとおりです。

•売上高207億ドル、3.3%の大幅な成長、4.8%*の事業成長および5.6%*の調整後の事業成長を反映し、COVID-19パンデミックの全体的な推定マイナス影響を含む

•2.17ドルのEPSは56.1%増加しました。 2.30ドルの調整後EPSは9.5%増加*

6.3%の配当増加が発表

•長期ファンダメンタルズは変わらず COVID-19の影響と関連する投資を反映するために2020年のガイダンスを引き下げ

JOHNSON & JOHNSON REPORTS 2020 FIRST-QUARTER RESULTS(リンクはPDFファイルです)

今年の増配率は6.3%。順調に増配をしていますね、コロナの渦中でも増配を6.3%も行えるのは非常に評価出来ます。

今回の決算はコロナによる影響が大きく、決算の内容が良かったからと言ってすぐさま安心出来るものではありません。

むしろ買いだめの反動やコロナの影響がディフェンシブ銘柄であるJNJにどの程度影響があるかを注視しておきたいと思います。

今回の決算発表用のパワーポイントには、コロナウイルスのワクチンの見通しの説明を大きく割かれていました。

ジョンソン・エンド・ジョンソンはコロナウイルスのワクチン等の開発をしていますが、これが奏功したとしても利益にはなりません。

コロナのワクチン開発に関するポジティブニュースがジョンソン・エンド・ジョンソンから出ても、特に飛びついて買うことは控えたほうが良いでしょう。

J&Jは、新型コロナウイルスのワクチン候補の臨床試験を9月までに開始する計画。「利益を度外視して」取り組んでいるといい、研究開発費や製造・販売にかかるコストを回収できるような価格設定にはしない方針という。

米J&J、通年予想を引き下げ 医療機器は年後半の回復見込む

今回のコロナに関しては、下手に利益追求すると叩かれるでしょうし……うまいこと成功したら利益につながるといいのですが、直接的に利益が出るものではなさそうです。

決算概要について

先程紹介したとおり、純利益は約54.5%上昇しています。売上は3.3%上昇のため、かなり売上と純利益が乖離していますね。

第1四半期の財務諸表のうち、損益通算表です。

売上3%増に対して純利益が54.6%上昇したのは、2019年と比べて①「in-process research and development」(研究開発費)の支出が無くなり、②「other(income) expense,net」(営業外利益)でプラスの利益が出たためですね。

地域別売上は昨年同様、ほぼ5割がアメリカ、残りが外国なのは昨年と変わらず。

事業部門別の売上は、医療機器のみ昨年から減少してしまいました。売上変動につて決算報告書による解説は以下のとおりでした。

・consumer health:コロナに関連するすべての商品の需要が増加した

・pharmaceutical:癌やエイズなど主力商品が売上を牽引した

・medical devices:コロナによって外科、整形手術の延期によって需要減少

うーん、コロナで売上が伸びてコロナで売上が下がってますね(笑)

トータルではたしかに上昇していますが、たしかにこれは第2四半期の売上は減少しそうですね。

そして株価は上昇へ……

決算を受けて急伸、ほぼ最高値にタッチしてますね。

市場としてはおそらく現状維持に近ければ株価は上がるのでしょうね。

一時期JNJの株価は110ドルを割るシーンもあったのですが、今では152ドル。

増配を発表しましたが、配当利回り的にももう買付は出来ない水準かなと思います。

今後二番底が来ると思われるので、その時に再び買いの検討をしたいと思います。

 

4月17日時点でのJNJの株価とその他指標です、コロナ前に完全に戻ってますね……。

今後もひっそり買い増しタイミングを狙ってウォッチを続けていきたいと思います。

 

それではまた次回お会いしましょう。

 

※関連記事です

ジョンソン・エンド・ジョンソンの銘柄分析記事です。

2019年第4四半期はまちまちな決算内容でした。成長性という意味ではディフェンシブ銘柄であることも含めてちょっとずつ、といった感じでしょうか。

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