【BTI】ブリティッシュ・アメリカン・タバコ銘柄分析―高配当ADRたばこ株―

銘柄分析

たばこ株の中でもADRかつ高配当ということで、かなり配当好きには惹かれる部分が多いBTIです。

現在たばこ株は、世界的健康懸念から紙巻たばこの売上本数が減少傾向ですので、株価が低調しているための高配当となっています

今後はBTI含めてタバコ業界の行く末のリスクを、配当利回りという形で背負うことになります。

基本情報及びニュース

社名:British American Tabacco

ティッカー:BTI

セクター:生活必需品

PER:10.11(2019/10/15時点予想)

ROE:10.41(2019/10/15時点予想)

S&P格付け:BBB+

株価:34.32(2019/09/20時点)

配当利回り:7.637%( 2019/10/15時点 )

配当権利落ち日(2019年):3/22,6/28,10/4,12/27

※権利落ちは四半期ごと配当支払いがまだ2年くらいしか行ってないため今後変更する可能性あり。

配当支払日(2019年):5/13,8/13,11/19,2/11

本社がイギリスにある関係で、二重課税は無いもののドルベースだと増配はしていません。

2017年レイノルズを買収

英たばこ大手のブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)は17日、米2位のレイノルズ・アメリカンと経営統合することで合意したと発表した。BATは未保有のレイノルズ株を494億ドル(約5兆6千億円)で取得する。電子たばこなどの新分野が成長する米国事業を取り込み、上場企業で世界首位の米フィリップ・モリス・インターナショナル(PMI)に対抗する。

英BAT、米レイノルズと統合合意 買収額上げ5.6兆円で /日本経済新聞

BTIは世界展開をしており、一方レイノルズは米国を重点的に展開しているところから、地域的頭がなく、より強くグローバルに展開できる見通しです。

これを経て鬼のように売上が伸び、鬼のように負債を抱えました。

規模を拡大した一方で、たばこ株は米国のタバコ規制や健康懸念から急速に人気を失い、ここ3年で株価は半分に減少しました。

株価チャート(10年)

2017年には$70をマークし、その後ズルズルと低下、現在$34です。

2018年末の世界同時株安では$30を下回ろうとしましたが、何とか持ちこたえました。

$30はかなり強く意識されるサポートラインの一つではないでしょうか。

チャートを見ると、$50も強く意識されてたっぽいですが、二ヶ月ですぐにその牙城は崩れています。

しかし配当利回りの旨味がかなりあることから、これ以上下がったとしてもホールドし続けるに値する配当金です。

また、ある程度訴訟リスクや売上低下リスクを織り込んだ状態ですので(それ故PERが10)、現在売られすぎであるということは理解しても良さそうです。

財務諸表

すごい安定している(;´∀`)

米レイノルズを買収た影響で2017、2018年の売上は非常に増大しています。

安定したフリーCF

たばこ株にありがちなのですが、フリーCFが非常に安定してプラスです。

さすがたばこ株といった感じで、この点はたばこ株ならではと言っても良いのではないでしょうか。

2017年はレイノルズ買収で投資CFのマイナス値が大きくなったためこの様な結果に。

非常に高い水準の営業CFマージン

以前アルトリアの銘柄分析をしたのですが、それ以上の営業CFマージンです。

27~31%を推移し、かつ2018年は42%でした。

別途フィリップ・モリスの銘柄分析とも行い、比較したいのですが、アルトリアより全体的に10%底上げしたような状態です。

同じ業種でこの違いは顕著です。

【2017年の高い純利益】

米国税制改革の影響です、特に気にする必要はなし。

レイノルズ買収前は売上低下

この点は気にすべきでしょう、BTI単体ですと、他のタバコ株と同様売上が減少しています。

しかし、他社と比べても売上の減り方が少し目立っていて、グラフでも見てすぐに分かるくらいには減ってしまっています。

資金力を生かした買収で売上を伸ばしても、債務を無駄に増やしてはいけませんので、この点は少し注意です。

EBITDA、EBITDAマージン 、総負債、財務CF

設備費用や税の影響を抜いたEBITDAですが、売上と同じく減少しています。

一方EBITDAマージンは増えています。

つまり、売上に占めるEBITDAは増加しているため、効率的な経営が進んでいる事がわかります。

売上が低下しながらも、販売コストを低下させて効率化に努めています。

総負債はやはりというか、2017年にすごく跳ね上がっています。

投資CFすらプラスになっているため、頑張って現金化しています。

今後負債を減らすことができるのかは気になる所です。

債務不安から株価の上昇圧力を弱らせる事は往々にしてあります。

債務の安全性(CR:流動負債比率、DER:負債資本倍率)

DERは超安全圏

負債資本倍率(DER)0.9以下が安全圏ですが、安定して低いです。

アルトリアの債務の3割程度で、売上はアルトリアより大きいですので、かなりいい数字ですね。

CRはちょっと低い

流動比率(CR)は、1を下回ってます。

レイノルズ買収の時期ですので、ある程度返済の見立てを持った上での債務ですので、今後数字が良化すればよいですが、恒常的にギリギリ1というのは若干心もとないです。

配当金推移、配当性向

配当に関しては、為替レートの影響を受けてはいますが、一応増配傾向にあります。

ポンド建てであれば、19年連続増配中です。

また、配当性向は60~70%台を近年は推移しており、大幅な増配こそ見込めませんが、まだまだ配当の余力があるようです。

二重課税なしでの配当利回りが現在7.6%ですので、かなり妙味があります。

米国株は10%の現地課税があるので、米国株では8.4%の配当利回りがあるのと同等です。

為替の影響があるものの、現在のポンド安で配当利回りがこれってことは……と思わなくもありません。

現在のポンドは歴史的に見ても安いので、それでいてこのドル支払いの配当利回りの高さは素晴らしいです。

総括

配当は魅力的。しかし今は良いが、今後の戦略は如何に?

あえて厳しく書くと、BTIからは今後の厳しいタバコ業界をどう乗り切るつもりなのかというプランが見えてきません。

逆に言えば、変にリスクを負わないという意味でもあるのですが。

例えばアルトリアであれば大麻企業クロノス買収など、嗜好品としての商品の幅を広げようとしていたり、JTであればM&Aでたばこ業界以外の部分(食品医療品)に手を出しています。

決算書やレポートをグーグル翻訳にかけて目を通したのでのすが、そういう動きや意思が強く感じ取れませんでした。

まぁ電子たばこグローなど、既存の紙巻たばこだけではなく、加熱式や電子式のたばこも手を伸ばそうとしているのはわかります。

財務諸表上は非常に優秀だと見て取れました、たばこ株ならではです。

売上も今後レイノルズを買収し、どの様に企業を拡大させるのか興味がありますし、高い営業CFマージンは他社より優秀です。

ポートフォリオの5%を超えない範囲で買いを入れたいと思います。

それではまた次回お会いしましょう!

※関連記事です

アルトリア・グループは、売上が100%米国内のたばこ企業です。配当利回りが、夢の8%台に乗っています。

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