【7751】キヤノン銘柄分析:30年無減配の高配当銘柄

銘柄分析

私がよく分からないまま2019年1月にまさかの200株を3092円で購入したキヤノンです。

高配当として有名な会社であり、大企業ですが現在の財務状況、経営状況を紐解いていきたいと思います。

基本情報(現在の株価、配当利回り、配当金)

会社名:キヤノン(CANON)

株価:2792円(2019/09/06時点)

配当金:160円(中間金80円)(2019/6時点)

配当利回り:5.73% (2019/09/06時点)

配当金権利確定日:6/30、12/31

カメラ、複合機で有名なキヤノンです。

現在BtoC主力製品のカメラ、インクジェットプリンター市場は完全にスマホの普及、ペーパーレス化に伴い売上を落としています。

キヤノンは電子機器で勢力を伸ばした会社ですが、時代の流れ的からは取り残される製品を主力にしている点で将来性に疑問がある会社です。

今後は事業のスリム化と新たな方向転換を求められる会社だと言えます。

チャート

過去最高値は2007年頃の7000円、底から現在半額以下の大セールです。

過去10年に切り取ると2000円~4500円を行き来している形になっています。

海外シェア率が高く、円高の影響を強く受けます。

今後世界経済停滞懸念から安全資産の円買い(円高)が進むと、2000円を目指して更に株価を下げる可能性が高いです。

現在3000円を完全に割っている状態で、次に意識されるポイントは2013年にマークした2400~2500円代です。

2000円はかなり強力なサポートラインで、これを下回るのはほぼ無いと思いますが、経営の先行きがかなり怪しいため断言できないのが悲しい所。

財務状況(売上高、純利益、キャッシュフロー)

極端に低い営業CFマージン

営業CFマージンは5%を超えることが珍しく、3~5%を推移しています。

売上高から現金を生み出す構図が非常に効率の悪いことが分かります。

キヤノンのROE、ROAは一応改善傾向にあります。

一般的に言われているROE、ROAの基準には若干及ばずといった感じ。

ROEは15%、ROAは5%を目安と言われていますね。

現在従業員数を削減するなど軽くスリム化はしているようですが、採算が取れない部門をカットするなどさらなるスリム化が求められると考えます。

なお、2018年の営業CFマージンにおいて、近い業種のEPSONは約7%、リコーは約4%でした。

売上は横ばい

2007年に売上高のMAXを計上した後は、みるみる下がっていき、現在は2007年の2/3ほどの売上高です。

近年横ばいで維持しているのは、下がるBtoC部門でのカメラ、インクジェットプリンター類の販売と、今後を見据えたITソリューション事業の売上高増収による相殺です。

今後いかにIT事業にシフトチェンジしていくかが問題であり、かつ現在未だ建材のBtoB部門の複合機ビジネスをどのように維持しつつ売上を拡大していくかに注目ですね。

現在事業の多角化を狙っており、これが頓挫すればたちまち瓦解、上手く行けば安定成長しますが……。

フリーCFは赤字の年も散見される

連続で赤字の年はなく、あくまで散見レベルです。

現金は作れているようですが、毎年安定してという状態ではありません。

配当金推移、配当性向推移

近年はかなり苦しい状況のようです。

配当性向も100%近い数字を何度も出しながらなんとか減配だけは避けている感じです。

キヤノンは無減配30年を連続達成しているので、株主還元の姿勢は素晴らしいと思います。

なんとか今後も事業を維持拡大させつつ無減配記録を継続させてほしいものです。

【自社株買い】

ロイター通信に以下のような記事がありました。

キヤノン(7751.T)は9日、発行済み株式の1.6%にあたる1750万株・500億円を上限に自己株式を取得すると発表した。取得期間は5月10日から7月31日。

ロイター通信( 2019年5月9日 )

配当金支払いをするのが苦しいため自社株買いという判断もありますが、恐らく株主還元という視点では無いのではないかと思います。

まぁEPS押し上げられるし、自社株買いすればその分配当金の負担減りますが……。

恐らくキヤノンが自社株買いをする理由は

①投資案件が自社株買い以上に良いものがない

②会社として現在の株価が企業価値以下であることを理解して買いに入っている

という二点が考えられます。

現在(2019/09/06)のPERは11%とかなり割安の位置にあります。

日本株は万年割安株ばかりですし、キヤノンも同じのような気がしますが、例年のPERより安いのは間違いないです。

中期経営計画を見る

まず1は無理でしょうね。

期待したいのが2番でしょうか、3番は今後の多角化を狙うので未知数です。

2019年6月の中間報告として、配当通知とともに6枚紙のペーパーが入っていましたが、そこにあった売上割合が全てだと思います。

このようなグラフでした。

キヤノンのホームページを見ているとITソリューションって言葉が多く具体的な意味を見いだせない部分が多いです。

しかし、どうやら事業内容としてはクラウドビジネスやデータセンターの他、システム運用サービスを目指しているようです。

ITインフラサービスは今後需要が減ることはないと思いますので、カメラや複合機よりもこちらにシフトして投資をしたほうがいいと思います。

このように主力が減る一方で、別事業が順調に推移しているのはまだ好材料かも知れません。

総括

主力事業は明らかに衰退、ITビジネスや医療機器など多角化を進められるかが勝負。

つまり長期ホールドする前提の株か?と言われると、未知数過ぎてなんとも言えないです。

ただ、減配しないことは頑張っているのと、配当性向ギリギリまでやってるのはホールドしてもいいかな、とちょっと思えたりします。

まぁ買い増しはしないですね、今買うのは結構旨味があると思いますけども。

現状割安なのは、明らかに市場がキヤノンの将来性をマイナスと見ているからです。

そりゃそうですカメラとプリンターに将来性があるとは現状言いにくいです。

ただし、キヤノンもその点は十分に理解をしており、様々な事業に手を出してリスクヘッジをしようとしています。

失敗したら前述の通り瓦解すると思いますが、現状無理なく出来ているような印象です。

ITビジネスが増収しているようですが、早いうちに頭打ちになるとかなり苦しいと言えます。

その点でキヤノンの行く末はかなり注視しています。

なんたって200株持ってしまってますからね!!!

60万円ですよ、60万円……なんとオソロシイ。

キヤノンを保有していて思ったことは、株価が下がる中配当金というのはかなり心強い存在であるということです。

狼狽売りをするほどの下落ではないものの、配当を受け取ればそれだけで耐える意味があると思えます。

キヤノンは現状見通しは中立だと思いますが、配当という支えは心強いです。

それではまた次回お会いしましょう!

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