【銘柄比較】AT&T vs ベライゾン

銘柄分析

米国大手通信企業の両社、AT&Tとベライゾンを比較してみました。

両社ともほぼ売上を米国の通信事業で賄う会社ですので、比較内容は基本的に財務状況の検討になります。

株価、配当金、配当利回り 、増配年数など(2019/09/27時点)

【AT&T】

株価:$37.43

配当利回り:5.45%

配当金:$2.04

連続増配:35年

PER:10.65

【ベライゾン】

株価:$60.3

配当利回り:4.07%

配当金:2.46

PER:12.64

増配年数:12年

配当重視であれば、AT&Tに軍配がありますね。増配年数、利回りともに十分な金額です。

PER的にもAT&Tの方が割安傾向にあります。

売上、純利益、EBITDA比較

【売上】

売上はAT&Tが勝っています。

AT&Tは大型買収を行っているため、売上の伸びに関してはベライゾンより上ですね。

【純利益】

続いて純利益の比較になります。

純利益になると、近年しっかりプラスを残してはいるものの、ベライゾンが上であったり、AT&Tが上であったりする年が多く続いています。

また、ベライゾンは2008~20012年は非常に苦しい状態であったことも見えてきます。

現在安定的に純利益を出していますので、今後に期待です。

【EBITDA、同マージン】

税や減価償却を抜いた真の収益をEBITDAと呼びます。

これで見ると、AT&Tベライゾンは近年ほぼ拮抗していることが分かります。

2018年はAT&Tに軍配が上がっています。

一方売上に占めるEBITDAマージンに関しては、AT&Tよりもベライゾンの方が近年では上回っています。

昨年において逆転されていますが、2019年の数字が気になる所です。

営業CF、フリーCF、営業CFマージン

【営業CF】

営業CF自体はAT&Tが上回っています。

安定してキャッシュを稼いでいるのが見て取れます。

ベライゾンは2016年から減らしていますが、去年は復活してますね。

【フリーCF】

買収などで投資CFが大きくマイナスになっているところから、AT&Tは2015年と2018年が大きくマイナスですね。

一方ベライゾンはマイナスの年も2008年だけで、安定してキャッシュを創出していることが分かります。

両社とも、急激に売上を落とすことがない企業ですので、買収に大きく動かない限りは現金を安定して創出するでしょう。

【営業CFマージン】

両社ともに高い水準で推移しています。

ベライゾンがやや不安定な動きをしていますが、それでも15%を下回ることがないのは業種の特徴でしょう。

また、不安定とは言え、ベライゾンが安定してAT&Tを上回っているのは注目すべき点です。

同業種ながら、ベライゾンの方が収益効率が良いことが分かります。

これは、EBITDAマージンの比較でも同じくわかることですね。

総負債、DER、CR

【総負債】

負債に関しては、AT&Tがやはり多いですね。

特にタイム・ワーナーを買収してから順調に増えています。

債務の増加を順調と表現していいのかは分かりませんが。

ただし、AT&Tはしっかり返済を進めているので、現状そこまで不安材料ではないと思います。

ベライゾンの1.5倍以上の債務があるのがAT&Tですね。

【DER】

1を下回ると財務上安定していると言われるDERは、近年はAT&Tは安定傾向です。

一方でベライゾンは現在DER上は数値を悪くしています。

これは、株主資本が少ないため、負債が株主資本を大きく上回っているだけですので、そこまで心配する要因ではありません。

【CR】

2以上が望ましいといわれているCRですが、両者とも100%を下回っています。

CRを(流動比率)は、流動資産を流動負債で割ることで求めることができます。

短期的な負債を返済出来るかどうかという点がこの指標ですが、1を下回ると当期純利益から負債を返済することになります。

二社とも安定したキャッシュ創出ができるので、この点も問題ないでしょう。

総括

基本的にどちらへの投資も問題なく、数値上大きな違いが生じているわけではないです。

ただし、相違点として

債務はAT&Tの方が大きい

PER的にはAT&Tの方が割安

資金効率はベライゾンの方がほんの少し良い

という点がありました。

通信事業という業種上永続性は非常に高いと考えます、ポートフォリオの1割程度であれば占めてしまっても問題ないでしょう。

二社とも時価総額世界トップクラスの規模であり、米国通信事業者に投資するならこの二社ではないでしょうか。

強いて言えば財務上の不安や資金効率の差からAT&Tは割安に置かれている、という点が分かります。

配当利回りにもそのリスクが上乗せされています。

ただし、配当に関しては連続増配35年という信頼の数字がAT&Tにはありますので、配当重視てAT&Tにしてもいいし、より安牌にという点でベライゾンを選択しても良いと思います。

また、その二社を同時保有してリスク分散というのも考えようによってはありだと思います。

それではまた次回お会いしましょう!

※関連記事です。

AT&Tの銘柄分析です、こちらの会社は通信事業以外にタイム・ワーナー買収から、娯楽メディアを提供しています。

ベライゾンの銘柄分析記事です、こちらは売上が100%米国内です。また、ネット事業への参入を狙っているようで、2005年にヤフーを買収しました。

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